「子供」と「ペット」が日常的な2大被写体といわれる今日この頃、どちらも寝てるとき以外はじっとしててくれないなかなかやっかいな被写体である。でも犬はまだ飼い主のいうことを聞いてくれるから撮りやすいかも。
今回はそんな犬の写真を、室内・屋外(それもドッグラン)と撮ってみる。
今回使ったカメラは、以下の3種類。
高感度に強いコンパクトデジカメ。高感度なので室内でペットを撮るような用途にもいい。
18倍ズームの超望遠高倍率ズームデジカメ。「スポーツ連写」機能を使えば最高秒13コマの超高速連写も可能。走ってる犬を撮るのもOkかも。
やはり高画質で撮るならデジタル一眼レフが一番。今回は外付けストロボと組み合わせて、室内できれいにペットを撮るコツを。
室内でペットを撮るときの鉄則。それは「部屋を片付けておく」こと。洗濯物とか食べ残しとかそういうのは片付ける。ペットは必ずしも「きれいな背景」で撮らせてくれるわけじゃないからね。
撮るときってペットしか見てないから気づかないものだけど、写真にしちゃうと背景も主要被写体(この場合はペット)も同じように目に入ってきて、急に気になっちゃうもの。
2番目はできるだけフラッシュはたきたくないね、ということ。フラッシュをたいたから急にペットが写真嫌いになるとか目を悪くするってことはなさそうだが、いきなり強い光を当てられてうれしい動物もいないだろう。
よって、ISO感度を上げて撮ることになる。ペットが寝てるときならいいけど、起きてるときはISO感度を上げてシャッタースピードをそれなりに稼がないと、ちょっとした動きでもブレちゃうから。
では撮ってみる。最初にダメな例。
まず窓を背景にしたこと。思いきり逆光になっている上に黒柴の「ニコ」と黒いソファがカブっちゃってよく分からない。
窓を背景にすると完全に逆光になり、どうしても暗くなる。
これもそう。窓は映ってないが、窓からの光りが床に反射して逆光状態を作ってしまった。
そういうときはプラスの補正をかける。補正をかけるとシャッタースピードが大きく落ちてしまう場合は(プラス1の露出補正をかけると、シャッタースピードが半分に落ちてしまう)、ISO感度を2倍にするなどの対処が必要だ。
逆に撮る側が窓を後ろにすると順光になって撮りやすい。
もしできれば完全な順光や完全な逆光は避けて、いい感じに横や斜めから当たるのがいいのだけれども、そこは部屋の広さや間取りや窓の向きが関係してくるから自分の家と相談してって感じだ。
次は広角と望遠。
上の写真と同じような感じで、近くから広角で撮ってみた。
広角だと頭が妙にでかく写っててコミカル。広角だと遠近が強調されるので、手前にある顔は大きく、後ろの身体は小さく写るのだ。顔デカでコミカルに写したいときは(そういうのが似合う犬種もあるし)広角で寄ると楽しい。
もうひとつ、広角だと画角が広くなる=広い範囲が写るので、写る背景も違ってくる。
背景も身体のバランスもずいぶん違うわけである。
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