ITmedia NEWS >

第104回 猫とブレとフラッシュの関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2008年09月11日 10時42分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

バウンス撮影で光を上手に使って撮るべし

 もうひとつの技、バウンス発光である。ちょっとランクが上の外付けフラッシュは、発光部を回転させたり上に向けたりして、光の飛ぶ方向を自由に変えられる。これを使って発光部を上に向けて撮れば、光は直接、被写体にあたらず、天井や壁に反射した間接光になる。

 直接当てるより当たり方がやわらかくなるし、光がいろんな方向から反射するので全体に明るく撮れる(光が回っているという)。これはなかなかよい。

 たとえばこんな風に撮れる。

夜の室内で、天井に光をバウンスさせて撮影した写真

 光が全体に当たっているおかげで、すごくクッキリきれいに撮れてるのが分かると思う。ISO感度も上げなくていいので画質も上々だ。

 フラッシュを使うと動きをある程度止めて撮れるのもいい。

猫相撲。1/160秒でF4.5 ISO200で撮影

 これも天井にバウンスさせて撮影した。動いているときもこうして撮れるのだ。

 それにしても、身体の大きさが違いすぎて面白い。

 実際にどんな感じで光っているのか。

望遠側で顔のアップを撮影

 目の中をよーく見ると、天井が白く光ってるのが分かると思う。フラッシュから出た光が天井で反射しているからだ。

 あとはひたすらシャッターチャンスを待つべし。

 猫はほおっておくと勝手にひとりで遊びはじめて、面白い姿をさらすので、すぐ撮影できる状態にしたカメラを手の届くところにおいておくべし。

なんか騒いでると思ったら、ベッドの上で格闘してた。とっさにカメラを取り出して望遠にして撮影

 このようにバウンス発光は便利だが、間接光になる分、壁の色や部屋の照明の色が混じるので、ホワイトバランスがあいづらい。より色合いをコントロールしたい人はRAWで撮影して現像時に調整するのも手だ。

元の画像。部屋の照明が白熱灯色だったのでちょっとオレンジ色っぽくなってしまった(左)。RAWデータを使って色を調整。白い猫の白が白くなるようにさっと調整してみた(右)

 色はあまりきちんと合わせると、部屋の雰囲気がでなくて味気ない写真になっちゃうのでほどほどに。

関連キーワード

デジカメ | デジタルカメラ | 工夫 | コツ


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.