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10倍ズームになったCMOSセンサー搭載コンパクトデジカメ「CX2」

» 2009年08月20日 15時00分 公開
[ITmedia]

 リコーは8月20日、コンパクトデジタルカメラ「CX2」を9月11日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万円代後半。

photo 「CX2」。カラーはブラック、シルバー、ツートン(グレー×ピンク)の3色

 「CX1」(レビュー)の後継となるモデル。1/2.3型有効929万画素 CMOSセンサー搭載によるダイナミックレンジ拡張機能や処理エンジン「スムースイメージングエンジンIV」などはそのままに、レンズを35ミリ換算28〜300ミリの光学10.7倍ズームレンズ(CX1は28〜200ミリの7.1倍ズームレンズ)に改めたほか、連写やAF性能の向上を果たした。

 レンズ倍率を向上させながらも独自の「リトラクティングレンズシステム」によって本体の厚みは29.4ミリと抑えた(CX1は27.9ミリ)。縦横サイズはほぼ変更なく、幅は101.5ミリ、高さは58.3ミリだ。

photophoto レンズはCX1の光学7.1倍(35ミリ換算28〜200ミリ)から、光学10倍(28〜300ミリ)とより望遠撮影に強いよう、変更された

 連写性能はフル画素記録(9M)でも最高約5枚/秒の撮影が可能になったほか、シャッターを放す直前の連続画像を記録する「M連写プラス」にもフル画素記録モード「M連写プラス(9M)」が追加された。M連写プラス(9M)では最短約3秒で15枚(5コマ/秒)の連続撮影が可能で、画素数を2メガまで落とす「M連写プラス(2M)」ならば、約1秒間で30枚の連続撮影も行える。AFには常にピントを合わせつつづける「プレAF」とシャッター半押し状態でも被写体が動くとピント合わせが行われ続ける「コンティニュアスAF」が追加された。

 露出の異なる2枚の写真を連続撮影して合成することで、最大12EV相当のダイナミックレンジ拡大効果を付加できる「ダイナミックレンジダブルショット」には設定に「AUTO」が追加され(CX1は微弱から強の4段階切り替え)、カメラまかせでダイナミックレンジ拡大の効果を容易に楽しめるようになった。

 シーンモードには、天地をぼかして撮影することでミニチュアを撮影したような効果を与える「ミニチュアライズ」とモノクロフィルムで増感したような粒状感を与える「ハイコンテクスト白黒」、フラッシュやAF補助光などをオフにする「マナーモード」などが追加された。CX1で用意されていた「フェイス」は廃され、顔検出機能はモードダイヤル「EASY」選択時に利用できるように改められた。

 そのほかにも、撮影した画像のカメラ内トリミング機能に「1:1トリミング」が追加されたほか、グリッドパターンもGR DIGITAL IIIと同様の3種類が新たに用意された。3型92万画素の背面液晶や広角端1センチ/望遠端28センチのマクロ機能、画面を32×27のブロックに分割して自然なホワイトバランスを設定する「マルチパターン・オートホワイトバランス」、7カ所の異なる合焦ポイントを自動で検出し、それぞれにピントを移して10コマ/秒のスピードで7枚の画像を撮影する「マルチターゲットAF」など主要な機能はCX1を継承する。

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