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第120回 秋の花と実の関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)

» 2009年09月24日 08時45分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

背景と露出と花の色

 背景の話をもう少し。

背景が青空(写真=左)。背景が森(写真=右)

 パンパスグラスというイネ科の草……草というには巨大なんだけれども、これを背景を変えて撮ってみた。実はこんなにでかい。

でかいっ

 で、背景が青空だとほわっとした感じになり、背景が森だとくっきりする。また、花に集中しすぎると背景で失敗したりする。

花の真後ろにある後ろの水色が気になる(写真=左)。角度を変えて背景をすっきりさせてみた(写真=右)

 ダリアの円筒状の花びらが気になったのでそれをメインに、F8に絞り込んである。

 背景が変わると露出も変わる。メインの花が小さめの場合、背景で露出が大きく変わるのだ。カメラによってその辺のクセが違うのでなんともいえないが、例えば。

露出補正なし(写真=左)。露出補正 -1.7(写真=右)

 背景が暗いときはマイナスの補正を意識して。特にやや暗めの方が色は濃く出る。ヒガンバナの赤はどくどくしいほど濃く出したいので(まあ好みにもよるけれども)、画質設定を鮮やかめにして露出補正をかけてみた。

かなり真っ赤

 特に赤い花や黄色い花は露出オーバーになると色が抜けてしまいやすいので、マイナスを意識してみるべし。

 ちょうどいい方向が日陰だったり、ハンパに日差しがあたってたり、でもどうしてもこの方向から撮りたい、ってときは小道具が登場する。

普通にそのまま撮影(写真=左)。内蔵ストロボを発光させた(写真=右)

 内蔵ストロボを補助光に使って花の側から少し光を当ててみた。

レフ板を使って光を当ててみた

 さらに、反対側からレフ板を使って光を反射させて擬似的なほんのりした光を作り出して撮影。そうすることで光をコントロールできる。

こんな感じで光を反射させてみた

 こうやって太陽光を反射させて明るくして撮ったのだ。花1輪だけならもっと小さくて手頃なレフ板があるので、ひとつもっておくと何かと便利かも。

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