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サイズとズームの妙――LUMIX 「DMC-ZX1」レビュー(2/2 ページ)

» 2009年09月29日 08時30分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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 TZ7と決定的に異なるのが動画の扱い。最大1280×720ピクセルという解像度は変わらない(そのほか848×480/640×480/320×240ピクセルの各解像度が選択できる)が、TZ7は「AVCHD Lite」と「MotionJPEG」が選択できたところ、本製品ではMotionJPEG(生成される動画ファイルの拡張子は.MOV)しか選択できない。

 選択できないというとマイナスのイメージを持ってしまうかも知れないが、AVCHD Liteで録画したファイルをPCで編集するとかなりの負荷となる。撮影した画像/動画の保存および編集のほとんどがPCで行われているという現状がある以上、これはこれで妥当な選択といえる。

 基本的な撮影モードはTZ7とほぼ同じ。マニュアル撮影モードはなく、「オート」とシーン認識機能までも備える「おまかせiA」、それに合計29と豊富な種類が用意される「シーンモード」を使い分けることになる。オートとおまかせiAの使い分けだが、「Q.MENU」を押した際、前者の方が調整可能項目が多いので、普段は「おまかせiA」で、ISO感度やホワイトバランスなど任意の項目を調整したいときには「オート」という使い分けになるだろう。

photophotophoto 撮影中に「Q.MENU」を押すと設定項目を呼び出せる。「おまかせiA」(写真=左)と「オート」(写真=中)ではオートの方が選択できる項目数が多い。シーンモードの種類は29種類と豊富(写真=右)

 起動約1秒、「DMC-FX40比で2倍」をうたうAF速度などもあり、日常のスナップ撮りには最適。「TZ7では大きすぎるけれど、FX60ではズームが物足りない。たまにはハイビジョン動画も撮りたい」そんな需要にぴったりと答える製品だ。

photo おまかせiAではもちろん「風景」と認識された。1/400秒、ISO120、F4.6。晴天下だったがISOは最低感度の80ではなく120となった
photo おまかせiAではなく「オート」で。手前の石畳や奥の植え込みはやや解像感に欠けるが、中央のコーギーは毛先まで鮮明。1/60秒、ISO80、F3.3
photo 街中で見かけた犬(?)の石像。おまかせiAにて撮影したが、夕暮れの中だったかめかやや露出オーバー気味に。1/15秒、ISO400、F4.7
photo レトロな雰囲気の喫茶店店頭に飾られていた食品サンプル。おまかせiAでマクロモードに。1/30秒、ISO100、F3.8
photophotophoto 左から「おまかせiA」「オート」、シーンモード「夜景」での作例。「おまかせiA」と「夜景」ではISO800まで増感され、全体的にシャープさが失われている
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