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手ほどきしてくれる優しいデジ一眼――ニコン「D3000」レビュー(2/3 ページ)

» 2009年11月09日 12時33分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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撮影することに絞り込んだスペック

 撮像素子はAPS-Cサイズ“ニコンDXフォーマット”の有効1020万画素CCDセンサー。AFには11点の測距点をもつセンサーを搭載しており、有効610万画素/3点測距だったD40から大幅なスペックアップを果たしている。AFモードは1点のシングル、11点から任意の点を選択するダイナミック、11点から自動選択されるオートエリア、被写体を自動動体追尾する3Dトラッキングと4つが用意されている。連写速度は3コマ/秒。背面液晶は3型とこれもD40(2.5型)から大型化が図られている(画素数は双方とも約23万画素)。

photophoto ボディが小柄なためか、キットレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f3.5-5.6G VR」が大きく見える

 ボディは小柄かつ軽量(126×97×64/幅×高さ×奥行き、約485グラム)で携帯性は高いが、グリップは大柄でしっかりとカメラを保持できる。モードダイヤルをはじめとしたダイヤルレイアウトはD40とほぼ変わらず、ボタン類のサイズも適切で操作しやすい。キットレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f3.5-5.6G VR」と組み合わた際、やや合焦までの速度に物足りなさを覚えることもあったが、実用上の問題はなかった。

 撮影モードとしてはガイドモードのほか、オートやプログラムAE(P)、シャッター優先AE(S)、絞り優先AE(A)、マニュアル露出(M)、そして7つのシーンモードがモードダイヤルから選択できる。シャッター優先AE時のシャッタースピード、絞り優先AE時の絞りなどは電子ダイヤルから、露出については専用ボタンを押しながら電子ダイヤルを回すことで操作する。

photophoto

 ホワイトバランスやISO感度、AFモード、フラッシュなどの制御は液晶左に設けられている「MENU」もしくは「インフォ」ボタンから設定画面に入り設定する。「MENU」からは再生や日時など初期セットアップも行えるので、撮影設定を施したいときは「インフォ」ボタン、全般的な設定もあわせて行いたいときには「MENU」と覚えておくといい。設定項目にカーソルがあった状態でヘルプボタンを押すと、項目に関する説明文が表示されるのも親切だ。

photophoto シーンモード「こどもスナップ」選択時(写真=左)、ヘルプボタンを押すと現在選択中の項目/モードについての説明が表示される(写真=右)

 そのほか、撮影環境に応じて白トビ/黒ツブレを軽減する「アクティブDライティング」や、色合いや色の濃さなどを調整することで好みの色調を作り出す「ピクチャーコントロール」もMENUもしくはインフォでボタンで呼び出せる画面から設定する。ただ、モードダイヤルでシーンモードを選択している場合、「ピクチャーコントロール」と「ホワイトバランス」は設定できないことは覚えておいた方が良さそうだ。

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