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GPSにフルHD、進化するデジタルカメラたち2010 International CES(1/2 ページ)

» 2010年01月09日 00時49分 公開
[小山安博,ITmedia]

 米国で開催中のInternational CES 2010の会場では、デジタルカメラの新製品も多く発表されている。ここではデジタルカメラの注目製品をピックアップする。

GPS、フルHD、Transfer Jetと新機能満載のサイバーショット

 ソニーブースでは、デジタルカメラ“サイバーショット”の新製品として「DSC-W330」や「DSC-W350」「DSC-W370」「DSC-W310」「DSC-S2100」などを展示している。W370以外は200ドルを切る比較的低価格なモデル(W370は約230ドル)だ。

 注目はハイスペックタイプの「DSC-HX5V」「DSC-TX7」。いずれも裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載しており、DSC-HX5Vは本体サイズ102.9(幅)×57.7(高さ)×24.6(奥行き)ミリ/約170グラムという小型軽量ボディに、35ミリ換算25〜250ミリの光学式手ブレ補正付きの光学10倍“Gレンズ”を搭載。広角から望遠までをコンパクトなサイズに凝縮している。

photophoto Exmor Rに光学10倍ズームレンズを搭載しながらもコンパクトな「DSC-HX5V」

 DSC-HX5Vの搭載するExmor Rの有効画素数は1020万画素で、フル解像度(10メガ)で秒間10コマの高速連写が可能なほか、スイングするだけでパノラマ撮影できる「Sweep Panorama Mode」機能も搭載。背面には3型/23万画素の液晶を搭載する。

photo GPSは本体側面に装備

 GPSと電子コンパスも搭載しており、受信したGPSデータをもとに撮影した画像のEXIFに位置情報を書き込み、撮影場所を内蔵の地図やPC上で確認できる。電子コンパスも搭載するため、撮影した方角も記録される。ブース説明員によれば、GPSは電源オフ時でも常時測位を行っており、起動してすぐに測位位置を記録できるそうだ。

 1080iのフルHD動画撮影機能もサポート。AVCHD形式のためHDDレコーダーなどAV家電との親和性も高い。手ブレ補正機能「SteadyShot」は、新たにアクティブモードが追加され、従来よりも手ブレを押さえた動画撮影が可能だという。

 新しい近接通信規格のTransfer Jetにも対応。Transfer Jet内蔵のメモリースティックDuoを使うことで、高速にワイヤレスでの画像データ転送が行える。Transfer Jetを利用するにはファームウェアの対応が必要で、ブースの説明員によれば旧モデルでの対応は現時点で考えていないそうだ。

 DSC-TX7は、35ミリ換算25〜100ミリの光学4倍ズームレンズ、1020万画素Exmor Rセンサーを搭載し、秒間10コマ連写、Sweep Panorama Modeといった機能を搭載したカード型のスリムモデル。液晶は3.5型「Xtra Fine TruBlack」で、92.1万画素という高精細を実現。このTruBlackは、同社のデジタルフォトフレームにも採用されていた技術で、外光の映り込みが軽減され、コントラストも21%向上しているという。また、タッチパネル、Party Shotにも対応している。

photophoto タッチパネル対応の「DSC-TX7」
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