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ナナオ、IPSパネル採用/カラマネ対応の29.8型WQXGA液晶「ColorEdge CG303W」Adobe RGBカバー率98%、10ビット入力可能

» 2010年01月28日 16時00分 公開
[ITmedia]
「ColorEdge CG303W」

 ナナオは1月28日、カラーマネジメント対応の29.8型ワイド液晶ディスプレイ「ColorEdge CG303W」を発表、3月19日に発売する。価格はオープン、EIZOダイレクトでの直販価格はディスプレイ単体で39万9000円、キャリブレーションセンサーとのセットモデルで42万円だ。

 2008年1月に発売された「ColorEdge CG301W」の後継となるハードウェアキャリブレーション機能搭載モデル。29.8型ワイドの大画面と2560×1600ドット(WQXGA)の高解像度はそのままに、液晶パネルをVA方式からIPS方式に変更し、見る角度や位置による色度変化をさらに抑えたほか、10ビット入力に対応して最大約10億7374万色の表示を可能にした。

 色域はAdobe RGBカバー率98%、NTSC比102%をサポートし、色域変換によるsRGB色域の表示も行える。階調性を高める16ビット内部演算処理/12ビットLUT(ルックアップテーブル)、輝度や色度のムラを抑える「デジタルユニフォミティ補正回路」、画面表示から短時間で輝度を安定化する「輝度ドリフト補正」、バックライトの経時変化によるブライトネス変動を補正する「ブライトネス自動制御」といった高画質化機能を持つ。

 基本スペックは、輝度が260カンデラ/平方メートル、コントラスト比が850:1、応答速度が白→黒→白で12ms、視野角が上下/左右ともに178度だ。表示色については10ビット入力に対応し、最大約10億7374色の表示が行える(10ビット対応グラフィックスカード/ソフトウェア環境が必要)。

 インタフェースは、映像入力にDVI-Dを2系統装備。Signal 1はデュアルリンク対応で2560×1600ドット表示、Signal 2はシングルリンク対応で1920×1200ドット表示(HDCP対応)となる。2台のPCを同時に接続し、それぞれの出力映像を1200×1600ドット(縦UXGA)で並べて表示することが可能だ。そのほか、アップストリーム×1、ダウンストリーム×2のUSB 2.0ポートを搭載する。

 スタンドは上40度のチルト、左右で各35度のスイベル、118ミリの昇降、右回り90度回転による縦位置表示が可能だ。本体サイズは689(幅)×254.7(奥行き)×511.5〜629.5(高さ)ミリ、重量は約16.1キロだ。製品には遮光フード、専用キャリブレーションソフト「ColorNavigator」、出荷前に1台ごと個別調整を行った結果の調整データシートなどが付属する。

ColorEdge CG303WとAdobe RGB、sRGB、JMPAカラー、Japan Color 2001の色域比較
縦表示時はブランケット判(新聞1ページ)の原稿を実寸大で表示できる

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