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» 2010年04月05日 10時03分 UPDATE

成熟したエントリー向けデジタル一眼――キヤノン「EOS Kiss X4」 (1/5)

画質やスピード、使い勝手など基本性能に優れ、デジタル一眼レフの入門用に最適なカメラ、キヤノン「EOS Kiss」シリーズ。その7作目となる新製品「EOS Kiss X4」を使ってみた。

[鈴木吾郎,ITmedia]

画像と同じ比率の液晶モニタを搭載

 エントリーユーザーを中心に人気を集めるキヤノンのデジタル一眼レフ機「EOS Kiss」シリーズ。その最新作として「EOS Kiss X4」が登場した。昨年発売した「EOS Kiss X3」(レビュー:フルHD動画もOK 充実のエントリーデジ一眼、キヤノン「EOS Kiss X3」)の上位機種にあたり、撮像素子を高画素化したほか、液晶モニタのワイド化や動画機能の強化、バッテリの大容量化などを図っている。

photo 「EOS Kiss X4」 写真の「EF-S18-135 ISレンズキット」のほか「EF-S18-135 IS レンズキット」、EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」「EF-S55-250mm F4-5.6 IS」の2本を組み合わせた「ダブルズームキット」「ボディのみ」と4種類が用意されている

 ボディは、これまでのシリーズと同じく曲面を多用した丸っこいデザインで、外装には樹脂素材を採用する。前作EOS Kiss X3に比べた場合、本体重量は5グラム軽くなったが、幅と高さ、奥行きは変わらず、デザイン上の変更点もそれほど多くない。新旧2台を並べて気付くのは、全体の丸みがさらに増したことと、モードダイヤルの色が銀から黒になったこと、製品名のプレートの位置が移動したこと、背面の操作ボタンの形状が変わったことなどだ(写真で見る1800万画素エントリー、「EOS Kiss X4」)

photophoto EOS Kiss X4(左)とEOS Kiss X3(右)。モードダイヤルや製品名のプレートなどがデザインチェンジした。背面はボタン形状が変更されたほか、ライブビュー/動画撮影ボタンを新設されている

 液晶モニタは、EOS Kiss X3の3型/約92万画素から、EOS Kiss X4では3型ワイド/約104万画素へと精細化した。画面比率は、従来の4:3から撮影画像と同じ3:2へとワイド化し、画像をより大きく表示できるようになった。液晶の視認性は屋外/屋内ともに良好だ。

photo EOS Kiss X4(左)とEOS Kiss X3(右)。液晶の大型化によって、撮影画像やライブビューをより大きく表示可能になった

 ボディ上部の電源スイッチを入れると、ほぼ瞬時に起動し、液晶モニタに各種の撮影情報が表示される。ファインダーは、EOS Kiss X3と同じく視野率約95%、倍率約0.87倍のペンタダハミラー式を装備する。エントリークラスのデジタル一眼としては標準的な仕様で、見え方に特に問題はない。

 AFの測距点は9点に対応し、背面のAFフレームボタンを押してから、十字キーの操作でAFフレームの任意選択ができる。AFスピードは軽快で、動きのある被写体や多少薄暗いシーンでも大きなストレスなく、てきぱきとピントが合う。キットに付属する標準ズーム「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」や、高倍率ズーム「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS」は超音波モーター「USM」非対応ながら、AF駆動音は特にうるさくは感じない。

 シャッターボタンを押した際の反応や、金属的でシャープなシャッター音についても、安っぽい印象はない。秒間3.7コマの連写性能も含め、操作レスポンスは全般的に優秀といっていい。

 ただし、連続撮影可能枚数には不満が残る。JPEGでは問題ないものの、RAWやRAW+JPEGを選ぶと、連続して数枚撮った時点でバッファメモリがフルになり、連写が途切れてしまう。スペック上の連続撮影可能枚数は、JPEGラージ/ファインで約34枚(EOS Kiss X3は約170枚)、RAWで約6枚(EOS Kiss X3は約9枚)、RAW+JPEGで約3枚(EOS Kiss X3は約4枚)と少ない。連写を多用するシーンでは、RAWやRAW+JPEGではなく、JPEGを利用したほうが確実だろう。

photophoto レンズマウントはキヤノンEFマウントを継承。EFおよびEF-Sレンズを使用できる(写真=左)、小型ボディながら、キットレンズ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」装着時のホールドバランスは良好だ(写真=右)
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