撮像素子は、エントリーユーザー向けの入門機でありながら、1800万画素という高精細なCMOSセンサーを採用した。有効画素数だけを見れば、中級機「EOS 7D」(レビュー:高画素と高速連写を両立したハイアマ向けEOS――キヤノン「EOS 7D」)に肩を並べ、他社のエントリー機に比べても頭ひとつ抜けている。
どのくらい高精細になったかは、EOS Kiss X3とEOS Kiss X4を同一条件で撮り比べた、以下の2枚を見て欲しい。わずかな違いとはいえ、建物の外壁の素材感などに差が見られる。ディテールの表現力がいっそう向上したといっていい。ただし、画像サイズが大きくなった分、周辺部の解像感の低下や色収差の発生など、レンズの弱点が余計に目立ってしまうのは仕方ないところだ。
高感度撮影時についても比較してみた。一般的に撮像素子のサイズが同じ場合、高画素化するほど個々の画素のサイズが小さくなり、高感度に不利になると言われている。だが、EOS Kiss X4は、EOS Kiss X3よりも画素サイズが小さくなってにもかかわらず、高感度の画質はむしろ向上している。CMOSセンサーそのものの改良、および画像処理の進化といえる。
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