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銚子電鉄訪問記 その2――動く電車と構図の悩ましい関係ふぉとテツ 第2回(2/2 ページ)

» 2010年04月26日 10時00分 公開
[佐倉瑞歩,ITmedia]
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遠くから、背景を考えて撮ってみよう

 さて、これまでは車両に近づいて撮ってきましたが、今度は遠くから、背景を考えつつ車両を撮ってみましょう。

 ここに来るまで2往復くらい乗っていますが、第1回でちょっとお話しした、“同好の士”が降りた君ヶ浜駅、気になりますよね。電車の中から見ていたときも、畑が広がっていたりして、かなりいい感じで撮れそうです。

photo 君ヶ浜駅。柱しか残っていませんが、ここは差し渡しの石組みがあったようです

 駅から降りてしばらく歩くと、線路沿いを通っている道がありました。ここをしばらく行くと、畑に出そうです。向こう側も畑で見通しがいいですね。ここで撮ってみることにしましょう。待つこと30分。踏切の警報機がどこかで鳴っています。先ほど乗ってきた電車が外川から戻ってきました。さあ、連写の開始、です。こういう時も、何も考えずシャッターを押しましょう。右からやってくる列車を、どこならうまいこととらえられるでしょうか。

photophotophoto 列車が右から左へ。やっぱり真ん中がいいかな

 しかし……。気づいている方はいますよね。真ん中に電柱のカゲが……。明らかな“失敗”です。これがなければいい写真になっていたのかもしれません。写真を撮るときはどうしても列車、線路を中心に考えてしまうので、その周りが見えなくなることが多いです。せっかく雲がいい感じで撮れているのにね……。よく周りを見渡しながら撮るべき、といういい見本となってしまいました。

 さて、日も落ちてきましたし、そろそろ帰らないとカミさんに怒られそうです。ということで2回にわたってお届けしてきた銚子電鉄の会は終了、としましょう。「わたしはここで撮った」「ここならこう撮れるじゃん」というご意見、是非お待ちしております。

著者プロフィール

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佐倉瑞歩(さくらみずほ)。40半ばに到達してしまったおやじテツ。ペンネームはその名前の通り、「さくら」と「みずほ」が廃止になったときにATOKの変換候補とともに考え出したもの。「有楽町線なんて昭和49年の開業だろ? 最近最近!」が口癖。開通当時はもちろん東武線になんかつながってないし、銀座一丁目までしか通ってなくてガラガラだった。つり革にぶら下がって遊んでいたら車掌さんに怒られたのもいい思い出(※よいこはこんなことをしてはいけません)。


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