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リコー、裏面CMOSセンサー搭載のGXR用カメラユニット「P10」

» 2010年05月07日 15時00分 公開
[ITmedia]
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 リコーは5月7日、開発表明を行っていた(→高倍率と単焦点、GXR用カメラユニット2種類をリコーが発表)デジタルカメラ「GXR」用レンズユニット「RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VC」(P10)を6月上旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は3万円前後。GXR(ボディ)とのセット販売も行われる。セットの実売想定価格は5万円前後。

photophoto 「RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VC」(P10)を装着したGXR

 P10は1/2.3型有効1000万画素の裏面照射型CMOSセンサーに、光学10.7倍ズームレンズを組み合わせたGXR用のレンズユニット。センサーとレンズのスペックだけをみれば同社製品「CX3」(→裏面照射CMOS採用、暗闇に強くなった「CX3」)と同一だが、レンズ構成を変更することで剛性を高めたほか(7群10枚構成はCX3と同一)、絵作りについてもGXRのテイストとなるよう、チューニングが施されている。GR DIGITAL IIIに搭載されている、焦点距離を事前設定することで半押しなしの素早い撮影を可能とする「フルプレススナップ」も利用できる。

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 受光面積の広い裏面照射型CMOSセンサーの搭載により、夜景や室内など光量の少ない場面でも画質の向上が期待できるほか、デジタルノイズリダクションについても適用量をオフ/弱/強/MAXに設定できる。MAX設定時には画像データ上のノイズ分布を解析し、領域に応じた処理を行う「分散推定方式」によるノイズ低減が行われる。撮影時の最高ISO感度はISO3200。

 露出の異なる2枚の画像を撮影して重ね合わせるダイナミックレンジ拡張機能「ダイナミックレンジダブルショット」も利用できる。効果は5段階から選択でき、最大12EV相当の拡張効果を得られる。また、ハイライト/シャドーのいずれの領域輝度を優先するかの設定も行える。

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 画像処理エンジンには「Smooth Imaging Engine IV」を搭載。CX2/3に搭載されている画面を分割して領域ごとにホワイトバランスを設定する「マルチパターンオートホワイトバランス」も利用できる。レンズは35ミリ換算28〜300ミリの光学10.7倍ズームレンズで、イメージセンサーシフト式の手ブレ補正機構も備える。広角側では1センチまで、望遠側では27センチまで接近してのマクロ撮影も可能だ。

 高速読み出し可能なCMOSセンサーの特長を生かした連写機能も備える。RAWで約5コマ/秒の連写が行えるほか、10メガで約3秒/15枚、2メガで約0.8秒/26枚を連写する「M連写プラス」も備える。また、画像サイズは640×480ピクセルに固定されるものの、1秒間で120枚(120コマ/秒)あるいは2秒間で120枚(60コマ/秒)の超高速連写も行える。

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 画質調整についてはプリセットでビビット/スタンダード/ナチュラルが用意され、手動設定では彩度/コントラスト/シャープネスを9段階に調整できる。また、AEブラケットにおける各ショットのEV値も個別に設定できる(1/2EVと1/3EVを選択可能)。最大1280×720ピクセルのハイビジョン動画も撮影できる。

 GXRボディ装着時のサイズは113.9(幅)×70.2(高さ)×49.8(奥行き)ミリ、367グラム(レンズキャップ、バッテリー、SDメモリーカード含む)。

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