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写真で見るミラーレスα「NEX-3」「NEX-5」(外装編)

» 2010年05月12日 09時11分 公開
[ITmedia]

 ソニーより発表されたAPS-Cサイズの大型センサーを搭載したミラーレスデジタル一眼「NEX-3」「NEX-5」。製品を手にすることができたので、まずは外装をじっくりチェックしてみよう。

photo 「NEX-3」(写真=左)、「NEX-5」(写真=右)

 まずは兄弟機のNEX-3とNEX-5を見比べる。こちら(→写真も動画も“一眼クオリティ”ミラーレス「α」、登場 )の記事で説明したよう、動画に関する機能を除くと両機種に機能的な差はない。上位機種のNEX-5はAVCHD:1920×1080ピクセル(59.94i)/MP4:1440×1080ピクセル(29.97fps)での録画が可能だが、下位機種のNEX-3はMP4:1280×720ピクセル(29.97fps)のみとなっている。

 レンズが大型に見えるデザインも共通しているが、NEX-5の方がより細部をそぎ落としたデザインとなっており、レンズ装着時にボディの小ささが際だつ。マウント及びグリップを除くサイズはNEX-5が110.8(幅)×58.8(高さ)×38.2(奥行き)ミリ、NEX-3が117.2(幅)×62.6(高さ)×33.4(奥行き)ミリとNEX-3のほうがわずかながら大きい。グリップがより大きくなっておりホールドしやすいのもNEX-5の外観上の特徴だろう。また、NEX-3はシャッターボタンと電源スイッチが一体化しているが、NEX-5はそれぞれが独立している。

photophoto 真横からみるとNEX-5のグリップがより大型にデザインされていることが分かる(写真=左)、背面のボタン配置は同一(写真=右)

 次は上位機種「NEX-5」の細部を見てみよう。既報の通りマウントは新マウント「Eマウント」で、レンズを装着しない状態だと、かなり撮像素子までの距離が近いことが実感できる(フランジバックは18ミリ)。また、Eマウントの直径は58.9ミリとAマウント(αマウント)より小さいのだが、ボディが大幅に小型化されているためにレンズを外して正面から見ると、レンズマウントの外径がボディよりも大きいことに気がつかされる。

photophotophoto 標準ズームレンズ「E 18-55mm F3.5-5.6 OSS」を装着したNEX-5
photophotophoto マウントは「Eマウント」(写真=左)、レンズ(写真のレンズは「E 16mm F2.8」)を外してみるとボディの小ささが際だつ(写真=中、右)

 ボディが非常に小さいため、標準ズームレンズ「E 18-55mm F3.5-5.6 OSS」を装着するとかなりバランスを欠くような印象を受けるが、この組み合わせでも、NEX-5本体が約287グラム(バッテリーおよびメモリースティック含む)、E 18-55mm F3.5-5.6 OSSが約194グラムで、合計重量は約481グラムと十分軽量であり、長時間手にしても疲れは感じない。ただ、撮影時にはまず左手でレンズ鏡胴とボディ下部の一部を支え、その上で、右手を添えるように持つ方が安定するように感じた。

photophotophoto NEX-5とE 18-55mm F3.5-5.6 OSSの組み合わせ(写真=左)、撮影時のホールド例(写真=中)、レンズにより軽量な「E 16mm F2.8」(約67グラム)を選択すれば、ほぼコンパクトデジタルカメラの感覚でとり回せる(写真=右)

 同時に販売開始されるマウントアダプター「LA-EA1」を利用すればAマウントレンズの装着も可能となる。ただしAEは利用できるもののAFは利用できず、また、測光中は絞りは開放固定となる。ちなみにLA-EA1には着脱式三脚アタッチメントが付属しており、三脚利用時の安定感を増すことができる。

photophotophoto LA-EA1を利用してAマウントレンズ「DT 50mm 1.8 SAM」を装着

 NEX-3/5は本体にストロボを内蔵していないが、全キットに着脱式の小型フラッシュ「HVL-F7S」が付属する。固定は上部のアクセサリーポートを利用し、HVL-F7Sに用意されているネジを使って固定する。なお、HVL-F7Sは、別売オプションと用意される光学ビューファインダー「FDA-SV1」(E 16mm F2.8用)ならびにステレオマイク「ECM-SST1」とは排他利用となる。

photophotophoto 着脱式小型フラッシュ「HVL-F7S」はネジで固定するため、スピーディーな着脱は少々難しい

 3型ワイド(約92万画素)の背面液晶は上方向に80度、下方向に45度可動するチルト式で、バッテリーとメモリーカード(メモリースティックPROデュオ/PRO-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカード)はグリップ部分に収納する。

photophotophoto 液晶は上下可動のチルト式。側面にはUSBとHDMIの端子が設けられている(写真=左、中)、メモリカードはメモリースティック/SDの両対応(写真=右)

 次回は積極的にGUIを取り入れた操作インタフェースを確認してみる。

Sony Style(ソニースタイル) Sony Style(ソニースタイル)

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