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初めてのデジ一眼選びは「手のひらをかざして」デジカメ情報店頭直送

» 2010年05月14日 17時18分 公開
[ITmedia]

 コンパクトデジカメやケータイで写真を撮っていた人が、「写真って面白いんじゃない?」と感じた次に来るのが、より撮影を楽しめるデジタル一眼選び。数年前ならばエントリー機でも10万円近くのプライスとなっていたが、最近では価格も下がり、また、オリンパス「OLYMPUS PEN Lite E-P1」やパナソニック「DC-GF1」など小型軽量なミラーレス機も多く登場し、製品選びが楽しくなった。初めてのデジタル一眼として、おすすめのモデルをカメラ店の店員さんに聞いてみた。

 「始めの1台としておすすめしやすいのは、キヤノンのEOS Kiss X4ですね。キヤノンはプロ向けカメラも手掛けることもあり、エントリーモデルのKiss X4でもピントあわせやオートホワイトバランスの精度が高く、シンプルかつ高性能なモデルとして万人におすすめできます」(カメラのキタムラ 東京日本橋店の杉山さん)

photo キヤノン「EOS Kiss X4」

 エントリーモデルとよべる価格帯には、そのほかニコン「D5000」「D3000」、パナソニック「DMC-GF1」、オリンパス「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」、ソニー「α330」、ぺンタックス「K-x」など多彩な製品が店頭に並ぶが、杉山さんは「どんな写真を撮りたいか、どんな風に使いたいか、そのイメージを伝えてくれると製品選びの力になれます」という。

 ロー/ハイアングルの写真が多くなりそうならばバリアングル液晶を搭載した「D5000」や「α380」が適するし、ボディカラーで人と差をつけたいならばレンズまでレッドやホワイトでそろえたカラー展開をする「K-x」が候補になるだろう。そして、人物、特に 子どもの写真がメインならば肌色の発色が大切になる。

photophoto ニコン「D3000」(写真=左)、ペンタックス「K-x」(写真=右)

 そこで杉山さんが教えてくれたのが、蛍光灯に手のひらをかざしてオートで撮影してみるテスト。白い光の蛍光灯を光源とした逆光撮影という厳しい条件で好みの肌色がでるか試してみると、ある程度はそのカメラがどのように肌色を表現するか分かるそうだ。オートではなく。細かに撮影設定を変更する、あるいはRAWで撮影するなどすれば、この限りではないが、初めてデジ一眼を選ぶ際、頭の片隅に入れてほうがいい話かもしれない。

 ちなみにカメラのキタムラ 東京日本橋店でのエントリーモデル一番人気は、キヤノンの「EOS Kiss X3」。Kiss X4に比べて有効画素数が少なく(Kiss X4は1800万画素、Kiss X3は1510万画素)、背面液晶もアスペクト比4:3の92万画素(Kiss X4は3:2ワイドの104万画素)だが、手ごろな価格で人気が高いそうだ(カメラのキタムラネットショップでの販売価格は6万3800円→カメラのキタムラネットショップ)。ただ、Kiss X4との価格差も縮まっているので、どちらを選ぶかは悩みどころだろう。

photophoto 交換レンズについては、単焦点レンズの問い合わせが増えているという。「コンパクトデジカメに比べて迫力のある写真が撮れますし、なにより感動がありますよね。ただ、コンパクトデジカメでも10倍など高倍率ズームが当たり前になっていますから、“手をかけるのが面白い”と感じる方におすすめしています」(杉山さん)

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