操作は背面のタッチパネル液晶を利用する。上部には電源、シャッターボタン、ズームレバー、再生ボタンの4つ。DSC-TX9のように動画ボタンは独立しておらず、動画を撮影したい際には、「モード」「動画撮影」と液晶画面を2回タッチしてやる必要がある。動画は最大1280×720ピクセルのMP4ファイルで、画質はファインとスタンダードに切り替えられるほか、640×480ピクセルにサイズを落とすこともできる。
撮影モードには「おまかせオート」「プログラムオート」「スイングパノラマ」「動画撮影」「人物ブレ軽減」「手持ち夜景」「逆光補正HDR」「シーンセレクション」が用意されていおり、同時期に発表されたDSC-TX7(レビュー:タッチパネルで快適撮影、サイバーショット「DSC-TX7」4つの注目点)とほぼ同等と考えればいいだろう。利用頻度の高いアイコンを左側に並べることのできる、カスタマイズ機能も同様に搭載している。さすがに水中で細かく設定を変えるのは現実的ではないが、動画撮影機能に切り替えるぐらいならば問題なく行えた。
再生時には画面右のアイコンを触ることで画面を送り/戻しできるほか、フリック(なぞり操作)でも画面の送り/戻しが可能。上から下にフリックすればカレンダー表示、下から上になぞればサムネイル表示に切り替わる。タッチパネルの感度も良好で、水中でも、操作にストレスを感じることはなかった。ただ、撥水性を高めるフッ素反射コートと反射防止コートが液晶表面に施されているためか、屋内での再生時には鮮やかさが不足している印象を受けた。
あまりに“普通”な外観と使い勝手のため、防水モデルであることを忘れてしまうほどだが、防水/耐衝撃/防じん/耐寒というタフネス性能を備えおり、旅行など遠出の際にトラブルを減らせる可能性が高いという安心感は何物にも代え難い。日常的に携帯したいけれど、旅先でも思いっきり写真を撮りたい、そんなニーズに応える1台だ。
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