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» 2010年07月20日 17時06分 UPDATE

レビュー:低価格のミラーレス入門機――パナソニック「LUMIX DMC-G10」 (1/3)

パナソニック「LUMIX DMC-G10」は、同社マイクロフォーサーズ機の5作目となるレンズ交換式のデジカメだ。基本デザインを従来機から継承しつつ、液晶のバリアングルやタッチパネルを省いて低価格を実現した。

[永山昌克,ITmedia]

ホールド性に優れた一眼風デザイン

 パナソニックは、今年4月の「LUMIX DMC-G2」に続き、6月から「LUMIX DMC-G10」を販売開始している。どちらもマイクロフォーサーズ規格に準拠した、ミラーレスタイプのレンズ交換式カメラである。両機の主な違いは、DMC-G2がバリアングル&タッチパネル式の液晶モニタであるのに対して、DMC-G10の液晶は固定式で、タッチパネルには非対応。そのほかにも、いくつかのスペックを抑えることで、より求めやすい価格を実現したのがDMC-G10である。

photo “LUMIX”「DMC-G10」(レンズキット)

 ボディは、天面の中央部が大きく膨らんだ、一眼レフカメラ風のデザインを採用する。前面から見ただけでは、従来モデルのDMC-G2やDMC-G1、DMC-GH1とそっくりで、やわらかな触感の塗装も継承する。カラーバリエーションはなく、ボディカラーは黒のみ。本体重量は336グラムで、ビューファインダー付きのレンズ交換式デジカメでは最軽量をうたっている。

 液晶モニタは3型/約46万画素の広視野角TFTを搭載する。視認性は良好で、明るい屋外でも特に不都合は感じない。一方、液晶ビューファインダーには、約22.2万画素のフィールドシーケンシャルカラー方式を採用している。DMC-G2などの従来製品は約144万画素の高精細な液晶ビューファインダーを搭載するが、そこからは大きくスペックダウンしている。従来機と見比べると確かに精細感は劣るが、見えにくいというほどではない。

photo マイクロフォーサーズマウントを採用。起動時にはノンダストシステムが作動し、センサーゴミを自動除去してくれる

 基本的な操作系は、これまでの製品を踏襲する。ボディ天面には電源スイッチのほかに、撮影モード、ドライブモード、フォーカスモードのダイヤルやレバーを備え、背面にはISO感度やホワイトバランス、AFモードなどの各ボタンを装備する。また、グリップの後ろには電子ダイヤルがあり、これを回すことで絞りやシャッター速度の調整、露出補正、プログラムシフトが行える。

photophoto DMC-G2などにあったアイセンサーを省き、液晶モニタ/液晶ビューファインダーの切り替えは手動のボタン操作で行う。また、動画撮影ボタンや外部マイク端子も省略した(写真=左)、電源はこれまでと同じ専用リチウムイオン充電池で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードに対応する(写真=右)

 エントリーモデルにしてはボタンやダイヤルの数が多めで、初級者には一見すると取っ付きにくい印象を受けるかもしれない。だが、各機能に素早くアクセスできるように配慮された操作系であり、慣れればスムーズな操作ができる。天面のiAボタンを押すことで、フルオートに相当する「おまかせiAモード」にすばやくセットすることも可能だ。

 個人的には、ボタンやレバーのサイズが小さすぎて、大きな手のユーザーには押しにくいことが少々不満だが、アナログのレバー操作を積極的に取り入れている点は便利に感じる。

photophoto 十字キーでは、ISO感度やホワイトバランス、AFモードの設定ができる。また、クイックメニューボタンを押せば、主要な機能に素早くアクセスできる(写真=左)、iAボタンを押して「おまかせiAモード」に設定すると、ボタンの周辺が青く光る。もう一度押すと、元のモードに復帰する
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