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シンプルでストイックなデジタル一眼レフ――シグマ「SD15」レビュー(2/4 ページ)

» 2010年07月22日 08時30分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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機能を集約したQSボタンとFUNCボタン

 撮影モードは、プログラムAEと絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出の4モードに対応する。ボディ天面のモードダイヤルは「P/A/S/M」の4項目のみで、非常にすっきりしている。グリップ部のコマンドダイヤルでは絞りやシャッター速度の調整ができ、背面のボタンを併用することで、露出補正や感度、測光モードの切り替えができる。

 背面の「QS」ボタンを押した場合は、クイックセットメニューが液晶に表示され、カラーモードと画像サイズ、画質、ホワイトバランスの選択が行える。また、背面左上のFUNCボタンを押すと、ファンクション画面が表示。この画面では、AFモードやフラッシュモード、スローシンクロ、リモコンモードなどの設定ができる。

 そのほか、3コマまたは5コマのオートブラケット撮影、ミラーアップ撮影、フラッシュの調光補正、AF補助光などの機能を搭載する。動画撮影やライブビュー撮影には対応しない。

 最新デジタル一眼レフ機として、動画やライブビュー機能がないのは少々さびしい気がするが、そもそもSDシリーズはトレンド機能とは無縁のカメラである。何でもかんでも詰め込んだ他社カメラとは性格が異なり、静止画撮影に必要な基本機能に絞ったシンプルな内容こそが個性といえる。そこに魅力を感じるSDファンもいるだろう。

photophoto 大型化&精細化した3型TFTを搭載。ファインダーの上には視度調節レバーを備える(写真=左)、クイックセットメニューを表示し、十字コントローラーを押して各設定を調整する(写真=右)
photophoto FUNCボタンを押して表示されるファンクション画面。先幕/後幕シンクロなどを選べる(写真=左)、メニュー画面では、カスタムホワイトバランスやAF補助光、AFビープ音などを設定できる(写真=右)
photophoto 露出をずらしながら撮影するオートブラケットの設定画面(写真=左)、画像のパラメーターを調整するピクチャーセッティングの設定画面(写真=右)

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