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「ママビデオ」ヒットの予兆ビデオカメラ販売ランキング(2010年7月12日〜18日)

» 2010年07月26日 17時25分 公開
[ITmedia]

 GfK Japan調べによる、ビデオカメラの販売ランキングをまとめた。先週に引き続き、ソニー「HDR-CX370V」「HDR-CX170」が1・2位をキープしてるが、パナソニック「HDC-TM35」が6位から3位へと順位を上げた。

 パナソニック「HDC-TM35」は6月に発表、7月より販売開始された新製品。フルハイビジョン(1080i)録画に対応しながらも185グラムという「世界最軽量」(同社)の軽さが大きな特徴(→世界最軽量、女性視点のビデオカメラ「HDC-TM35」)。しかし、機能面・性能面よりも注目すべきは、本製品が「女性(ママ)に支持されること」を明確な目標に据えたことだろう。

photo パナニック「HDC-TM35」。カラーはピュアホワイト、モードヴァイオレット、クラシックゴールド、シャイニーグレーの4色

 軽量化を図ることで持ち歩きの負担を軽減し、ボディ細部の凹凸を減らすことで、小さなバッグにもしまいやすくした。グリップベルトのデザインにも気を配り、男性に比べて手の小さな女性でも構えやすくなっている。

 本体のカラーはホワイト(ピュアホワイト)、バイオレット(モードヴァイオレット)、ゴールド(クラシックゴールド)、グレー(シャイニーグレー)の4色。いわゆるAV機器的なカラーリングではなく、女性(ママ)が手にしても違和感を感じにくいカラーが採用されている。

photo 「HDC-TM30」

 これまでにもカラーリングを充実させる、軽量化を進めるなどの手法で女性層の取り込みを狙った製品は存在した。HDC-TM35の前身にあたる「HDC-TM30」も「1080i方式AVCHD民生用デジタルビデオカメラとして世界最軽量」をうたって登場したが、カラーリングはシルバー(プラチナシルバー)、レッド(クランベリーレッド)、ブラック(オニキスブラック)の3色で、AV機器的なトーンから抜け出していなかった。

 AVCHD/フルハイビジョン撮影が当たり前になった家庭用ビデオカメラにとって、もはや機能的な差別化は図りにくいのが現状。HDC-TM35のように「どの層へ使って欲しいか」の明確なメッセージが込められた製品がこれからはヒットを呼ぶのかもしれない。

ビデオカメラ販売ランキング TOP10

201年7月12日〜18日
順位前回順位メーカー製品名
1位1ソニーHDR-CX370V
2位2ソニーHDR-CX170
3位6パナソニックHDC-TM35
4位5キヤノンIVISHFM31
5位3日本ビクターGZ-HM570
6位4パナソニックHDC-TM60
7位9パナソニックHDC-TM70
8位8キヤノンIVISHFR10
9位7日本ビクターGZ-HD620
10位10ソニーHDR-CX550V

この記事は、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の家電量販店のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

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