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» 2010年07月28日 16時23分 UPDATE

アダプタ装着で即3D、パナソニック3Dビデオカメラの仕組み (1/2)

パナソニックのビデオカメラ「HDC-TM750/650」はAVCHD方式の家庭用製品として、世界で初めて3D撮影に対応した。その仕組みを確認してみよう。

[ITmedia]

 パナソニックから発表されたデジタルビデオカメラ「HDC-TM750/650」はオプションの3Dコンバージョンレンズ「VW-CLT1」を装着することで、AVCHD方式の家庭用ビデオカメラとして、世界で初めて3D映像を撮影できる製品だ。3D撮影機能について、もう少し詳しく確認してみよう(→パナソニック、世界初の家庭用3D対応ビデオカメラを発売)

photo HDC-TM750とVW-CLT1の組み合わせ

 映像を見て人間が立体感を得るためには、左右それぞれの目に応じて記録した映像を、それぞれの目に映し出してやる必要がある。本製品の3D録画方式は「サイドバイサイド方式」と呼ばれるもので、右目用と左目用それぞれの映像を1つのフレームに分割して記録し、再生時に伸長して左右の目に送り出す。

 HDC-TM750/650とVW-CLT1を組み合わせた際、VW-CLT1の2つのレンズが左右それぞれの目に応じた被写体をとらえてセンサーへ送り、1フレーム内に2つの映像が左右分割された状態で保存される。その映像は対応テレビ上で分離と左右引き延ばしが行われ、結果として、対応テレビを3Dメガネで見ると3D映像が楽しめるという仕組みだ。ちなみに、サイドバイサイド方式で録画された映像を非対応のテレビで見ると、画面が左右に2分割された映像として映し出される。

 業務用3Dカメラではレンズと撮像素子をそれぞれ2つずつ備えるものもあるが、HDC-TM750/650は撮像素子を1つしか搭載しない。そこでポイントになるのがVW-CLT1に搭載された、同社が「ウェッジプリズム偏向方式」呼ぶ仕組みだ。VW-CLT1は光の入り口には2つのレンズを備えているが、光路を曲げるプリズムを内部に配置することで、コンバージョンレンズの装着という手軽な手段での、カメラの3D化を実現している。

photophoto HDC-TM750/650とVW-CLT1による3D撮影の概略(写真=左)、VW-CLT1の光路概略図(写真=右)
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photo 3D再生に対応するのはディーガのVT2/RTシリーズだが、サイドバイサイド方式に対応する3Dテレビならば再生できる

 VW-CLT1装着時にビデオカメラ本体のズーム機能は無効となり、画角は35ミリ換算58ミリに固定される。被写体とは1.2メートル以上離れて撮影することが推奨されており、被写体との距離が4メートルを越えると立体感が得にくくなるという。

photophoto VW-CLT1装着時に表示されるメッセージ(写真=左)、3D撮影時に調整を行うダイヤル(写真=右)

 映像の記録方式は昨年12月に規格が最終決定されたBlu-ray Disc 3Dではなく(→BDA、“Blu-ray 3D”の最終仕様を発表)、一般的なAVCHDが採用されているため、映像をデジタルレコーダーのBD/DVD/HDDへ保存できる。SDメモリーカードへ3D映像を保存し、3Dビエラ/3D対応ディーガで視聴することも可能だが、それぞれソフトウェアのアップデートが必要だ。アップデートは放送波アップデートにて、9月中旬に行われる予定。

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