撮影モードは非常に豊富だ。ボディ背面に斜めに設置されたモードダイヤルでは、カメラまかせのフルオートモードのほか、EXRモード、プログラムAE、シャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出、シーンポジション、アドバンストモードの計8モードを選択でき、さらにシーンポジションは18種類、アドバンストモードは3種類から選べる。
このうちEXRモードとは、撮影シーンに応じてCCDの画素の使い方を自動または手動で3方式に切り替えるモードのこと。1つは、すべての画素を生かして解像度の高い画像を得る「高解像度優先(HR)」モード。2つめは、隣接する画素を1つの画素として利用することで感度を2倍に高めつつ、低ノイズを可能にする「高感度低ノイズ優先(SN)」モード。3つめは、隣接画素にそれぞれ異なる感度を持たせることで、ダイナミックレンジの広い画像を得る「ダイナミックレンジ(DR)」モードだ。
前作にはなかった新機能としては、アドバンストモード内に「ぐるっとパノラマ360」を搭載した。これはシャッターボタンを押したあと、カメラを左右または上下に動かすことで、連写と画像合成が自動的に行われ、最大360度のパノラマ写真が作成できるモードだ。撮影範囲は120度/240度/360度の3つから選べる。
そのほか、自動的にピント位置を変えながら連写を行い、カメラ内のデジタル処理によって背景がぼけた1枚の画像として記録する「ぼかしコントロール」や、連写した4コマを合成して低ノイズの1枚の画像に仕上げる「連写重ね撮り」、階調の再現域をオートまたは手動で調整できる「ダイナミックレンジ」機能などを搭載。これらは従来機「FinePix F70EXR」などから継承したものだ。
再生機能としては、複数を画像を選んでフォトブックとしてグループ化できる「フォトブックアシスト」や、IrSimple/IrSSの赤外線通信機能に対応する。
操作面では、背面の十字キーの周りに新装備したホイール状の「コマンドダイヤル」に注目。このダイヤル回転によって、メニューの項目選択や再生コマ送りがスムーズに行える。露出補正は、十字キーの上ボタンを押してからコマンドダイヤルの回転で設定でき、絞りやシャッター速度はコマンドダイヤルのダイレクト操作で行える。なお、絞りはNDフィルター併用による3段階から選択となり、シャッター速度は8秒から1/2000秒までの間から選べる。
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