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» 2010年08月26日 18時31分 UPDATE

趣味なら、本気で。――写真で見る「EOS 60D」

「趣味なら、本気で。」を掲げるキヤノンの新スタンダード、「EOS 60D」を写真で解説する。

[ITmedia]

 発表されたキヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS 60D」のキャッチフレーズは、「趣味なら、本気で。」だ。ここには新製品が「家族撮りが主用途のエントリー向けでは物足りない、かといってプロ向けの本格的な製品では難しそう」と考える、写真を趣味として始めたい、写真愛好家入門向けの製品であるというメッセージが込められている。

photo EOS 60D

 写真入門者のための新スタンダード、「EOS 60D」を写真で紹介する。

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 EOS 60Dの基本的なボディデザインは前モデルであるEOS 50Dを踏襲しているが、バリアングル液晶の搭載もあり、背面のボタン配置はかなりの変更が加えられている。電子ダイヤルはその位置こそ変わらないものの、中央に既存モデルのマルチコントローラーと同等の機能を持った8方向キーが設けられており縦位置時の操作性を向上させている。

photophoto 背面液晶がバリアングル液晶となったため、50Dでは液晶下部に設けられていた「再生」や「INFO」などのボタンは各所へ振り分けられた(写真=左)、マルチコントローラーとサブ電子ダイヤルは統合された(写真=右)

 メニュー画面の構成は50Dとほぼ変わりないが、動画撮影機能が搭載されたため、撮影モードが動画モードの際にはメニュー画面の内容も動画撮影に対応した内容に入れ替わる。動画撮影中は露出のマニュアル操作が可能なほか、ISO感度のステップも1段および1/3段を設定できる。

 「写し込みたい雰囲気」と「状況」を選択すると撮影設定が自動的に行われ、「こんな写真が撮りたいけれど、設定が分からない」という人をアシストする「表現セレクト機能」。その性格からP/Tv/Av/Mなど標準撮影モードでは利用できず、ポートレート/遠景/マクロ/スポーツ/夜景/CAの各撮影モード時のみに利用できる。つまり、「被写体」と「写したい雰囲気」「状況」の3つを選択するだけで、自分のイメージする写真を撮る手助けをしてくれる機能とも言える。

photophotophoto メニュー画面(写真=左)、動画関係のメニュー(写真=中)、動画撮影中のマニュアル露出も可能(写真=右)
photophotophoto 「表現セレクト機能」の選択画面。CAモード時には「状況」は設定できない(写真=左)、ライブビューにオーバーレイ表示させることもできる。撮影設定の変更なのでライブビューにはリアルタイムで反映される(写真=中)

 50Dとの比較で言えば、145.5(幅)×107.8(高さ)×73.5(奥行き)ミリ/約730グラムから144.5(幅)×105.8(高さ)×78.6(奥行き)ミリ/約675グラムとなった、ボディの小型軽量化も大きな特徴のひとつだ。数値的に大きな差は感じられないが、実際に手にしてみるとひとまわり小さくなった印象で、重量もかなり軽くなったように感じられる。これは片手で操作することを意図しての小型軽量化だといい、本製品と同時に片手持ち用のハンドストラップ「ハンドストラップE2」も用意される。

 撮像素子はAPS-C(22.3×14.9ミリ)有効約1800万画素CMOSセンサーで、スペックから推測できるよう、昨年9月に発表された「EOS 7D」の撮像素子とほぼ同等だという。ただ、EOS 7DはDiGiC 4を2つ搭載したデュアルDiGiC構成となっているほか、ファインダー視野率が約100%(EOS 60Dは約96%)、AF測距点が19点(EOS 60Dは9点)であるなど、スペック的な差異は多数存在する。

photophotophoto EOS 60Dと50D。右の60Dがひとまわり小さく見える(写真=左)、左が60D、右が50D(写真=中)、60Dは記録メディアがついにSDメモリーカードに(写真=右)

 2009年には前年割れの107万台規模となり、これまでの成長曲線にかげりが見られていたデジタル一眼カメラだが、同社は2010年度は過去最高の140万台規模まで成長すると予測する。キヤノンマーケティングジャパンの川崎正己社長は、ジャンル別で言えばミラーレスタイプの伸びが著しいというが、ミラーレスに先導されるかたちで、既存一眼レフの市場も前年比110%の104万台規模まで市場は活性化するだろうと述べる。

photophotophoto 2010年のデジタル一眼市場予測(写真=左)、EOS 60Dのポジショニング(写真=中)、デジタル一眼の購入動機は1番が「子どもの成長記録」だが2番目は「趣味」だという(写真=右)

 そして、これまでデジタル一眼を新規購入したユーザの動機といえば1番は「子どもの記録」だったが、市場の拡大につれ、2番目の動機である「趣味として始める」が大きな需要を生み出すと考えられる。

 その拡大する市場へ向けて、「写真愛好家向けスタンダード」としての役割を担って投入されるのがEOS 60Dだ。EOS 50Dの後継という意味合いを持ちながら、加えて、「写真を趣味として始める人への入門機」という色彩を強めている。CMキャラクターは引き続き俳優の渡辺謙さんを起用するが、前作のCMに比べてコミカルなニュアンスを加え、これから写真を趣味として始める人へのフックとしたい考えだ。

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