エプソン販売代表取締役社長の平野精一氏は、市場概況と年末商戦に向けての販売戦略を説明。「コンシューマー向けPC市場はプラス成長が続き、デジカメ市場は不調だった2009年度に対し、10年度にプラスへ転じる見込み」とプリンタ関連市場の見通しを語ったうえで、「インクジェットプリンタ市場は通期で対前年比105%に伸長し、市場規模は久しぶりに500万台を超えると見ている」との予測を明らかにした。
市場回復への期待が高まる中、年末商戦の販売目標としては、複合機でシェア50%以上、小型プリンタでシェア60%以上、単機能プリンタでシェア50%以上、そしてインクジェットプリンタ市場全体でシェア51%以上の獲得を目指す。2008年、2009年とシェアの目標を50%以上としてきた同社だが、2010年の年末商戦では51%以上と「1%の違い」にこだわり、より明確にトップシェアを取りにいくとアピールした。
また、プリンタの買い替えサイクルが平均5〜6年であることから、2010年は複合機化が進んだ2004〜2005年にプリンタを購入したユーザーが、複合機から複合機へ買い替える割合が増え、5割を超える見通しという。平野氏は2005年発売モデルと新モデルの比較表を示し、「簡単さと快適さの大幅な進化で、買い替え需要に応える」と語った。
2009年に参入したキーボード付き小型プリンタ市場では、新モデル「E-810」の投入とさらなる認知度向上により、対前年比で130%以上もの市場伸長を狙う。さらに、新エンジンを備えた顔料4色インク搭載の複合機/プリンタで、ビジネス利用のユーザーにも従来以上に訴求していく構えだ。
続いて開催されたカラリオの新テレビCM発表会では、新たにCMキャラクターに起用された黒木メイサさんと、2009年から続投となる役所広司さんが登場し、CM撮影のエピソードや新製品の感想を語るトークショーが行われた。前述した「プリンタ選びで、もう迷わない」をキーワードに、2種類のテレビCMが9月15日よりオンエアされる。
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