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» 2010年09月10日 11時03分 UPDATE

高倍率スリムデジカメ7機種を比較する(後編)――夜景とHD動画、独自機能を見比べる (1/4)

いわゆる“高倍率スリムデジカメ”を比較する本稿、前回は7機種のテレ/ワイドの写りを見比べた。今回は各社コンデジが力を入れる「夜景」「HD動画」に着目した。

[荻窪圭,ITmedia]

 前回(高倍率スリムデジカメ7機種を比較する(前編)――テレとワイドの写りはどう違う?)は最近大きなジャンルを形成している各社高倍率スリムデジカメの概要を紹介し、あわせてテレ/ワイドの写りを比較した。

 後編となる今回は各社が力を入れている「夜景」と「動画」、それに各機種固有のユニークな機能を紹介していく。

photo 手前左からリコーのCX4、キヤノンのIXY 50S、富士フイルムのFinePix F300EXR。奥左からソニーのDSC-HX5V、カシオのEXILIM EX-H15、パナソニックのLUMIX DMC-TZ10、ニコンのCOOLPIX S8000

夜景を撮り比べる

 さて夜景。かつて夜景モードといえば「三脚にセットしてISO感度を抑えてスローシャッター」が定番だった。しかし、最近は三脚を使った夜景と手持ち夜景を区別し、シーン自動認識で「夜景」と判断されると、手持ちで撮れるぎりぎりのセッティングをしてくれるようになった。

 よって、今回の基本作例は「手持ちで撮った夜景」である。ISO感度は800くらい。さらに、裏面照射型CMOSセンサー搭載モデルとFinePix F300EXRは連写して合成(重ね合わせ)することでよりノイズの少ない写真を撮れる機能を持つため、それも合わせて掲載した。

キヤノン IXY 50S

photophoto IXY 50Sも連写して合成する手持ち夜景モードを搭載した。左は通常の夜景モード、右は手持ち夜景モードだ。通常の撮影ではISO1600、手持ち夜景はISO1250だが、見比べると明らかに後者の方がノイズは減っている

リコー CX4

photophoto 左が夜景モード、右が重ね合わせ処理を行う夜景マルチショット。夜景モードではISO911で1/32秒。夜景マルチショットを使うと連写して合成するためノイズが減りきれいな夜景になっている

富士フイルム FinePix F300EXR

photophoto 左は「EXRオート」、右は「連写重ね撮り」での撮影。EXRオートはISO1600で1/10秒。露出オーバー気味か。連写重ね撮りモードにすると夜景としていい感じになるが、もともと三脚向けのモード。画角が少し狭くなり、よく見ると半透明人間が発生している

パナソニック DMC-TZ10

photo iAモードでの撮影(自動認識で「夜景」と認識)、ISO800で1/10秒

ソニー DSC-HX5V

photophoto 左はオート、右は手持ち夜景モードでの撮影。オートではISO400で1/8秒とおさえめ。手持ち夜景では高速連写をして合成することでノイズを減らしている。見比べると、手持ち夜景モード時のノイズの少なさは特筆すべきレベル

カシオ計算機 EX-H15

photo 夜景モードで撮影。ISO400で1/10秒

ニコン COOLPIX S8000

photo 夜景モードで撮影。ISO400に抑えてシャッタースピードは1/5秒。手持ちだと広角側でぎりぎりなところか。

 やはり手持ちで夜景を撮るなら「連写して合成」系の夜景モードが強い。FinePix F300EXRは単純な位置あわせと合成のみなのか画角が狭くなり、動いているもの(歩く人など)が多重露出のように半透明に重なってしまって今ひとつなのだが、DSC-HX5V、IXY 50S、CX4の3モデルはきれいに合成されており、クオリティも高い。

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