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「挑発的なまでのパフォーマンス」――ニコン「D7000」登場

» 2010年09月15日 16時21分 公開
[ITmedia]
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 ニコンは9月15日、デジタル一眼レフ「D7000」を10月29日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、ボディのみのほか、「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VG」の付属する18-105 VRレンズキット、「AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VGII」の付属する18-200レンズキットも用意される。

 実売想定価格はボディのみが14万円前後、18-105 VRレンズキットが18万円前後、18-200レンズキットが23万円前後。

photo 「D7000」(レンズは「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VG」)
photophotophoto デザイン的にもD300とD90の中間的な印象

 新開発のDXフォーマット(23.6×15.6ミリ)有効1620万画素CMOSセンサーを採用したミドルクラス製品。画像処理エンジンには「EXPEED2」を組み合わせており、常用ISO感度は100〜6400、拡張設定時にはISO25600までの増感が行える。従来1005分割だった測光センサーは分割数が2016分割へと増加。撮影前の状況を詳細に把握し、その情報はAF/AE、i-TTL-BL、調光、オートホワイトバランスの制御に反映される仕組みとなっている。

photophotophoto 2010年秋の同社デジタル一眼レフラインアップ(写真=左)、想定するユーザー層(写真=中、右)
photophotophoto 撮像素子、測光センサー、AFシステムのいずれも新設計

 AFセンサーには新開発の中央部は9点クロス/39点測距の「マルチCAM4800DXオートフォーカスセンサーモジュール」となり、2016分割の測光センサーと相まって高い追尾/捕捉性能を誇る。なお、利用時にはフォーカスポイントを1/9/21点に限定(シングルポイントAFならびにダイナミックAF時)して利用することもできる。

 ライブビューおよび動画撮影時には常時AFサーボ(AF-F)によって、開始と同時にAFがスタートする仕組みとなっており、AFモードは顔認識AFを含めた4つより選択可能。顔検出は最大5人までを認識する。動画は1920×1080ピクセルのフルハイビジョン撮影まで行える。動画コーデックはMPEG-4/H.264でファイル形式は.MOV。背面にはライブビュー/動画撮影ボタンが設けられており、ワンアクションでライブビュー/動画撮影を開始できる。

photophotophoto 背面のオレンジ色のボタンが録画ボタン。一体化しているレバーを回すとライブビュー撮影が開始される

 連写は6コマ/秒、最大約100コマの撮影が可能。新開発されたシャッターユニットはシャッタースピード1/8000〜30秒、レリーズテスト15万回クリアとD300S同等の能力を持つ。ファインダーの視野率は約100%で、倍率は0.94倍。アイポイントは19.5ミリ。

 約132(幅)×105(高さ)×77(奥行き)ミリ/約690グラムとほぼD90と同サイズ(D90は132×103×77、約620グラム)のボディは、上面と背面カバーの素材にマグネシウムを用いることで剛性を高めており、各所にはシーリングが施されており防じん防滴性能も確保されている。

 記録メディアはSDメモリーカードで、2枚のSDメモリーカードをセットできるダブルスロット構成となっており、1枚一杯なったら記録するカード切り替える「順次記同時に2枚のカードへ記録する「バックアップ記録」、JPEG/RAWをそれぞれのカードへ記録する「RAW+JPEG分割記録」を選択できる。

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