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» 2010年10月04日 16時44分 UPDATE

長期試用リポート:「EOS 60D」第1回――50Dユーザーからみた60D

キヤノンのミドルクラス「EOS 60D」をある程度長期間、使う機会に恵まれた。個人としてEOS 50Dをメインカメラとしていることもあり、どれほどの進化を遂げているのか興味のあるところだ。

[ITmedia]

 キヤノンのミドルクラス「EOS 60D」をある程度長期にわたって使う機会に恵まれた。個人としてEOS 50Dをメインカメラとして利用していることもあり、どれほどの進化を遂げているのか興味のあるところだったので、長期試用リポートとしてお届けする。

photo 「EOS 60D」

 新製品の概略や本製品から搭載された新機能に関してはファーストインプレッション(→バリアングル液晶付きの多機能一眼レフ――キヤノン「EOS 60D」)が掲載されているのでこちらをご覧いただきたい。さて、キットレンズの1つである「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS」を組み合わせたEOS 60Dを手にした第一印象は「軽い」だった。

 実際に計量してみると、「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS」を組み合わせたEOS 60Dは1214グラム。普段利用しているEOS 50D+「EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM」は1316グラムなので数字にすればその差は約100グラムと、缶コーヒー半分にも満たない違いだが、右手1本で振り回して使うことを考えるとこの差は大きなものになる(いずれもバッテリー、メモリカード込みの重量)。

photophoto EOS 60Dと50Dの実重量

 最初、電源スイッチの位置が背面下から左上に移動したことに戸惑いを感じたものの、バリアングル液晶の採用に伴ってかなりのボタンレイアウトが変更された割には、撮影の操作感覚はEOS 50Dとほとんど変わらない。強いて言えば、モードダイヤルにロックボタンが設けられたためにカメラを構えながら左親指で撮影モード変更ができなくなったのが窮屈に感じたぐらいだろうか。

photo AFモード、ドライブモード、ISO感度変更、測光モードの各ボタンが独立して配置された

 うれしく感じたのが、上面表示パネル部にAFモード、ドライブモード、ISO感度変更、測光モードの各ボタンが独立して配置されたことだ。EOS 50Dでは測光モード/ホワイトバランス、AFモード/ドライブモード、ISO感度/ストロボ調光補正がそれぞれ1つのボタンに割り振られており、「ISO感度/ストロボ調光補正ボタンを押してメイン電子ダイヤルを操作すればISO感度、サブ電子ダイヤルを操作すればストロボ調光」とやや慣れを必要とする操作体系となっていたからだ(初出時、ISO感度/ストロボ調光ボタンの説明について誤りがありましたので訂正させて頂きました)。

 この変更に伴い、ホワイトバランスとストロボ調光の調整はどこから行うようになったか。「MENU」からメニュー画面、もしくは「Q」からクイックメニューを呼び出して設定する、あるいはキーカスタマイズでサブ電子ダイヤルの中央「SET」へ割り振ることをもできる。ホワイトバランスを頻繁に設定する人はあらかじめキーカスタマイズを行っておいた方がよいかもしれない。

photo ライブビューの状態で「Q」ボタンを押せば、さまざまな設定がオーバーレイ表示される

 EOS 60Dの目玉の1つといえるバリアングル液晶だが、こちらはEOS 50Dで個人的にライブビュー撮影をほとんどしていなかったため、どのシーンで使うべきか今一つ、つかみかねている。

 ライブビューボタンはグリップした状態で右手の親指がかかる場所に用意されており(EOS 50Dは左肩だった)、開始は素早く行える。ライブビューの状態で「Q」ボタンを押せば、AFモードやドライブモード、ピクチャースタイル、オートライティングオプティマイザなどをオーバーレイ表示させながら変更できる。もちろん、ホワイトバランスやピクチャースタイルなどは、設定を変更すれば、リニアに画面表示も変更される。

 ただ、ライブビュー撮影時のAFはミラーレス機のような速度ではなく、スピードを重視するならばAFをクイックモード(位相差AFを利用するため高速だが、一時的にライブビュー表示が中断される)で利用することになる。三脚でカメラを固定し、ハイ/ローアングルで建物など動かないものを撮る時には便利に使えそうだと考えてはいるが……。

photo 1/500、F5.6、ISO100、ピクチャースタイル:スタンダード、オートライティングオプティマイザ:標準
photo 道ばたの花をローアングルで。バリアングル液晶が役立つ一瞬だが、花びらは軽く風に流されやすい。ライブビューのAFで撮影するのは少々骨が折れた。1/200、F5.6、ISO320、ピクチャースタイル:スタンダード、オートライティングオプティマイザ:標準
photo 動画撮影中に静止画を撮影することも可能だが、アスペクト比やシャッタースピードなどは撮影している動画に準じる。1/30、F18、ISO200、ピクチャースタイル:スタンダード、オートライティングオプティマイザ:標準

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