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高速連写とクイックAFフルHDムービーが魅力の1台――ソニー「α55」(2/5 ページ)

» 2010年10月07日 11時00分 公開
[永山昌克,ITmedia]

透過ミラーが実現する快適撮影

 α55で高速連写を使うは、モードダイヤルを「連続撮影優先AE」にセットする。また連写中にAFを作動し続けるには、オートフォーカスモードを「コンティニュアスAF」に設定する。これらのモードの状態では、絞り値やISO感度をユーザー設定はできないが、秒間10コマの驚異的なスピードを気軽に楽しめる。

photophoto (写真=右)

 連写中の電子ビューファインダーの表示は、ややカクカクした動きになる。ただ、それでも構図を変えながら動きのある被写体を追い続けることはできる。まだ改良の余地はあるとはいえ、現時点でも実用レベルのファインダー追従性といっていい。あまりにも高速かつ快適すぎて、アッと言う間に数100枚単位の写真を撮ってしまうくらいだ。

 また、絞りやシャッター速度、ISO感度などを設定しながら連写を行いたい場合は、撮影モードを「プログラムAE/シャッター優先AE/絞り優先AE/マニュアル露出」のいずれかに設定した上で、ドライブモードを「Hi(秒間6コマ)」または「Lo(秒間3コマ)」にセットする。連続撮影優先AEモードに比べると連写速度が低下し、液晶の追従性も悪くなるが、スピードよりも各種の詳細設定を重視したい場合はこちらを選ぶといい。

photophoto AFセンサーは、中央3点のクロスタイプを含む15点測距のCCDラインセンサーを採用。フォーカスエリアは、ワイド/中央固定/ローカルを選べる(写真=左)、オートフォーカスモードは、シングルAF/AF制御自動切り替え/コンティニュアスAFを選べる(写真=右)

 トランスルーセントミラーによるもう1つのメリットは、動画の撮影中でも位相差検出方式によるAFがスピーディに作動すること。動きのあるシーンや多少薄暗いシーンでも、てきぱきとAFが追従するのは非常に気持ちがいい。

 惜しいのは、SSM(超音波モーター)対応のレンズ以外では、動画撮影時にジジーというAF駆動音が録音されてしまうこと。音にもこだわる場合は、オプションの外部ステレオマイクを使用したい。動画のファイルフォーマットはAVCHDまたはMP4を選択でき、AVCHDは1920×1080ピクセルのフルHD記録に対応する。

photophotophoto
photophotophoto 秒間6コマのドライブ「Hi」で撮影。撮影モード:シャッター優先AE、絞り:F6.3、シャッター速度:1/1250秒、感度:ISO400、WB:太陽光、レンズ:「DT 18-250mm F3.5-6.3」

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