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» 2010年10月19日 12時51分 UPDATE

NEX-5の新ファームウェアを試す(AマウントレンズでAF編)

NEX-3/5用の新ファームウェアによって、マウントアダプター「LA-EA1」を導入する必要があるもののAマウントレンズのAF動作が利用できる。どの程度快適なのか、試用してみよう。

[ITmedia]

 提供が開始されたNEX-3/5用新ファームウェアは、適用することで背面ソフトキーカスタマイズなどで操作性の向上を図ることができる。そして、もうひとつの大きなトピックが、マウントアダプター「LA-EA1」利用時のAマウントレンズのAF駆動だ。操作編に引き続き、今回はこちらを確認する。

photophoto マウントアダプター「LA-EA1」(写真=右)を介してDT50mm F1.8 SAM [SAL50F18]を装着したNEX-5(写真=左)、この状態でAFを利用するためには、LA-EA1のファームウェアバージョンも最新の「Ver.02」へアップデートする必要がある

マウントアダプターをデート

 NEX-3/5にマウントアダプター「LA-EA1」を組み合わせ、AマウントレンズのAF駆動を行う際には、カメラ本体のファームウェアと同時に、LA-EA1のファームウェアバージョンも最新の「Ver.02」へアップデートしてやる必要がある。

 手順そのものはボディのファームウェアアップデートとほぼ同じ手順なので割愛するが(こちらを参照のこと)、すべてのAマウントレンズがAF駆動可能となる訳ではないことだけは注意しておこう。Aマウントレンズのうち、SAM(スムーズAFモーター)/SSM(超音波モーター)を搭載した製品のみが対応しており、現時点では下の14本が対応レンズとして挙げられている。

  • Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM [SAL1635Z]
  • Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM [SAL2470Z]
  • DT18-55mm F3.5-5.6 SAM [SAL1855]
  • 28-75mm F2.8 SAM [SAL2875]
  • DT55-200mm F4-5.6 SAM [SAL55200-2]
  • 70-200mm F2.8 G [SAL70200G]
  • 70-300mm F4.5-5.6 G SSM [SAL70300G]
  • 70-400mm F4-5.6 G SSM [SAL70400G]
  • Distagon T* 24mm F2 ZA SSM [SAL24F20G]
  • DT30mm F2.8 Macro SAM [SAL30M28]
  • DT35mm F1.8 SAM [SAL35F18]
  • DT50mm F1.8 SAM [SAL50F18]
  • 85mm F2.8 SAM [SAL85F28]
  • 300mm F2.8 G [SAL300F28G]

気になるAF速度は

 ひと言で「AF動作可能」といってもNEX-3/5には、シングル(AF-S)/コンティニュアスと2つのAFモードを備えており、LA-EA1装着時に利用できるのはシングルのみ。なおかつ、「Aマウントレンズ装着時のオートフォーカスは、Eマウントレンズ装着時より遅くなります(約2〜7秒)」とファームウェアダウンロード時に入手できる資料に記載されていることから、AマウントレンズのAF撮影は、基本的に動きの激しい被写体の撮影には適さないと言える。

 ただ、ある程度の制約が存在するのは、致し方ないところだろう。SAMを搭載した単焦点レンズ「DT50mm F1.8 SAM [SAL50F18]」を装着し、どの程度、快適なAF撮影ができのだろうか。

 撮影モード「おまかせオート」の状態でシャッターを半押しすると、構図や被写体との距離によって左右されるが、フレーム内のどこへ合焦点を持っていくかに時間がかかることもあり、半押しから合焦までの時間は3〜5秒程度はかかる印象を受けた。ただ、AFが利用できるとはいえテンポよく撮影できるとはいいにくい。

 ただ、撮影モードをP/A/S/Mに切り替え、AFエリアをマルチ以外(中央重点あるいはフレシキブルスポット)とすれば、ピントリングの挙動に変化はないものの、コントラストAFによる合焦点の選定に迷いがなくなるせいか、多少なりともスピードアップできたように感じる。ただ、いずれにしても風景や静物ならばとにかく、動き回る子どもやペットを撮るのは厳しい。

photophoto 以下の写真はすべて新ファームウェアを適用したNEX-5とAマウントレンズ「SAL50F18」で撮影
photophoto ワラビーがおとなしくて助かった
photophoto 顔にピントをあわせるつもりが、手前の手にいってしまった(写真=左)、手前ではなく奥側の目にピントがいったが、まあ許容範囲内か(写真=右)

 NEX-5&LA-EA1/AマウントレンズのAF動作について、SAL50F18を例に検証してみた。専用のEマウントレンズに比べると確かに辛口の評価となってしまうが、それでも新ファームウェア&LA-EA1によって、AF&AEの利用できるレンズのバリエーションが大幅に拡大することは素直に歓迎したい(AEについてはファームアップ前から対応している)。

 NEX-3/5はバリアングル液晶を搭載しているため、ロー/ハイアングルでの撮影がしやすいカメラだが、ロー/ハイアングル撮影時はその特性上、ピントリングに手をかけにくい構え方になってしまうことが多い。そうした際に、AFは強い味方になる。LA-EA1の価格は2万1000円だが、Aマウントレンズを既に所有しており、ロー/ハイアングルでの撮影機会が多いのならば、用意しておくとよりNEX-3/5での撮影が楽しくなることは間違いない。

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