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第133回 秋と草花と紅葉の関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)

» 2010年10月21日 10時45分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

構図や光の方向や画角を考えながら

 お花畑にきた。花一面の様子を広角で撮ろう、と思ったら、光の向きを気にすること。

 こんな風になったら悲惨だ。



 秋になると日も傾き、日陰ができやすくなる。そうした時に日陰の花に露出が合うと、日向部分がこんな風に白くなっちゃって美しくない。晴れた日に広角で花畑を撮るときは、画面いっぱいに花が入り、なおかつ影が落ちないアングルを見つけて撮る。



 実はどちらも同じ日の同じ公園。ただちょっと撮影する場所と方向を変えただけでこれだけ変わるのだ。

 同じ花でも背景を変えただけで雰囲気は全然違う。

後ろを緑に(写真=左)。後ろを道路にしてみた(写真=右)

 道路を背景に一輪の花、というのもまた楽しいんだけれども。

 次は光の方向。

逆光にしてみた(写真=左)。順光にしてみた(写真=右)

 違いは微妙だが、逆光の方が陰影がはっきりしたりする。

 背景ネタでもう一例。

空を背景にしてみた

 よく晴れた日、光を微妙に通す薄い花びらの花だと空を背景にしたから狙ってみるのも楽しい。妙にさわやかで前向きな写真になる。そらに伸びていく感じというか。

 構図は縦と横か、というのも考えどころ。秋の七草のひとつ、フジバカマ(藤袴)を横と縦で。

 どちらがいいかは撮る人の好みで。わたしは縦の方が好きかな。

 秋といえばススキ。

荒涼としたススキ(写真=左)。爽やかな山のススキ(写真=右)

 同じすすきでもアングルや背景の選び方で雰囲気はずいぶん変わる。それがおもしろい。

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