北京出張を終え帰国した2日後、自社で運営しているコンテンツの取材のため、北アルプスへ向かった。運良くまだSD15をお借りできていたため、普段の取材用カメラのかわりにSD15と標準ズーム「18-50mm F2.8-4.5 DC OS HSM」1本での撮影に臨みながら、「シグマDPユーザーからみたSD15の魅力」について考えてみた。
平日の深夜に車で東京を出発、翌朝長野県松本市に入り、上高地方面へ。途中の沢渡という温泉地に車を置いて、あらかじめ手配してあったタクシーに乗車して上高地に入った。ここから歩いて約6時間。穂高の氷河跡にある涸沢カールと呼ばれる場所で行われる「涸沢フェス」の会場へ向かう。
登山が趣味な方であれば経験あるように思うが、山の荷物は軽いに超したことがない。低山ならまだしも、北アルプスのような急登を伴う登山の場合、また、テントなどの装備が多い場合なども、できるだけ荷物は軽くすべきなのだ。
筆者は普段撮影を伴う取材の場合、デジタル一眼レフと交換レンズ、予備にDP2とDP1を持ち込むようにしている。DP系はコンパクトデジカメのなかでも軽量な部類にはいるので、山に持って行くにはもってこいなのだ。ただ、メインのカメラが重すぎて、よく登山中は仲間の足を引っ張っていた。今回はSD15と標準ズーム1本ということで、装備重量を1キロ以上抑えることができた。
さすがに2週間以上借りているとカメラのクセも分かってきて、軽量ながらもパワフルに使いこなせたのではないかと思っている。
DPユーザーがSD15を購入するメリットというのは何があるのだろうか?まず言えることは、DPシリーズ、ひいてはFOVEONが持っている描画性能を好きな画角で楽しめるということが挙げられる。DP1は28ミリ相当の広角、DP2は41ミリ相当の標準域で焦点距離が固定されているため、DPシリーズに興味を持っていても画角をフレキシブルに扱えない点で購入を見送っていた人も多いだろう。
SD15は筐体のサイズが大きくなってしまうデメリットこそあるが、FOVEONの性能を好きなレンズで楽しむことができる。システマチックに拡張できるのも利点なので、仕事に使ってみるという考えにも合致するのではないかと思っている。
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