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EXILIM「EX-H20G」のハイブリッドGPSで文字通り自分の足跡を見直してみる(2/2 ページ)

» 2010年10月28日 11時00分 公開
[ITmedia]
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photo JR新宿駅山手線ホームから都庁前、新宿駅南口近辺まで歩いたことがよく分かる。ここから地下鉄で移動
photo 地下鉄を利用して大手町駅に到着。カメラを取り出して電源を入れたが、表示された現在地は新宿のままだった。GPS電波は受信できず、加速度センサーによる自律航法も及ばなかった
photo 大手町駅構内。引き続きGPS電波は入らず。先ほどのホームから移動した分は加速度センサーが感知してくれたようだ
photo 大手町駅構内から地上へ。すぐさまGPS電波をキャッチし、現在地が判明した
photo さきほどの場所から再度地下通路へ。加速度センサーによる測位を再度試す。カメラは読売新聞社の社内にいると表示しているが、実際には隣のビルの地下入り口にいる。惜しい

 電車内を含めて地下通路や地下鉄、高層ビル街など、GPS電波の取得に厳しい条件を多く含めてみたが、想像以上に正確な位置が取得されていた。

photo 新宿駅西口近辺の移動ログ。西新宿近辺は歩いていないが、電源が切れていなかった(まだスリープしていなかった)ためか、電車での移動ルートにも軌跡が残っている

 さすがに地下鉄という完全にGPS衛星の電波が届かない移動手段を用いた直後には測位が行われず、また、地下街を移動した際には測位精度が足らず、地下街をある程度歩いた先で撮ったはずの写真が入り口近辺と表示されてしまったりもしたが、なにぶん試作機。後者については、市販時には精度の向上が図られるだろう。

注目はGPS自体の快適さ

 春に発売されたソニー「DSC-HX5V」はGPS測位速度向上のため、衛星の軌跡データをインターネット経由で事前取得して測位スピードを上げる「GPSアシスト」機能を搭載している。しかし、それでも基地局からの電波とGPS衛星からの電波を組み合わせる携帯電話のGPSほど、高速に測位を行うことはできなかった。

 EX-H20Gの測距機能について加速度センサーの存在が大きな位置を占めることは確かなのだが、GPS自体の感度が非常に高く、カメラを撮影可能な状態にすれば4〜5秒程度でGPSの電波を受信するため、撮影時にGPSの存在を意識する必要はほぼない。これは利用していて非常に快適だった(※初出時、「位置情報の更新」についての説明に誤りがありました。「位置情報の取得」は任意のタイミングで位置情報を取得するものではなく、本製品以外で撮影された位置情報付き写真を本製品の地図へ反映させる際に利用するものです。おわびして訂正させて頂きます)。

photophoto 撮影後の振り返り。方位センサーも搭載しているのでどの方向を向いての撮影だったかも確認できる(写真=左)、観光地の撮影スポット情報も収録されている(写真=右)

 観光地の撮影スポットがプリインストールされていることから「旅カメラ」としての訴求を行っている本製品だが、GPSの存在を意識せずとも写真に位置情報を付加できるのはさまざまな可能性を感じさせる。日常の記録用としても積極的に利用したいと思わされた。

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