GfK Japan調べによる、デジタルカメラの販売ランキングをまとめた。10月29日に販売が開始されたばかりの新製品、ニコン「D7000」(「挑発的なまでのパフォーマンス」――ニコン「D7000」登場)がいきなりのランクインとなった。既存製品「D90」の上位に位置する、ミドルレンジの製品で登場前から話題を呼んでいたが、ランキングでも関心の高さが証明された格好だ。
D7000は新開発のDXフォーマット(23.6×15.6ミリ)有効1620万画素CMOSセンサーのほか、同じく新開発の中央部9点クロス/39点測距の「マルチCAM4800DXオートフォーカスセンサーモジュール」をAFモジュールに搭載。画像処理エンジンには「EXPEED2」を組み合わせており、常用ISO感度は100〜6400、拡張設定時にはISO25600までの増感が行える。
本製品の登場によって、ニコンはエントリークラスに「D3100」「D5000」、ミドルクラスに「D90」「D7000」、ミドル/ハイのクラスに「D300s」「D700」、プロ向けとして「D3s」「D3x」とラインアップを構成することになる。一方、ライバルのキヤノンはエントリーに「EOS Kiss X3」「同 X4」、ミドルクラスに「EOS 50D」「同 60D」「同 7D」「同 5D MarkII」、プロ向けとして「EOS-1 Ds MarkIII」「同 Mark IV」を用意する。
この度市場へ登場したニコンのD7000がライバルとするのは、EOS 60DとEOS 7Dということになるだろう。このクラスを購入するユーザーとなれば既にキヤノン/ニコンいずれかのシステムを所有しておりボディのアップグレードとして購入する向きも多いかと思われる。事実、ニコンはD7000とD300sを同社製品の既存ユーザーへ向けた買い替え・買い増し需要向け製品としての色彩が強いことを認めている。
するとD7000を発売とほぼ同時期に購入したユーザーは、D90(あるいはD70やD80など)を長く使い、「レンズやフラッシュなどの資産は継承しながら、そろそろ手持ちのモデルより、カメラとしての基本性能が高いモデルが欲しい」と考えるひとが大半を占めると考えられる。D7000の登場で実勢価格の下がりつつあるD300sを選ぶという考え方もできるため、ボディの新調を検討しているニコンファンとしてはうれしい悩みになりそうだ。
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