続いて、各種機能の操作性を順に見てみよう。撮影モードの選択には天面のモードダイヤルを使用する。撮影モードはフルオートのほか、プログラムAEやシャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル、シーンモード、動画など11種類に対応する。
絞りやシャッター速度を変更したり、プログラムシフトを使う場合は、背面のコマンドダイヤルを回す。コマンドダイヤルはやや小さくて窮屈な印象はあるが、一眼レフに近い感覚で絞りやシャッター速度を調整できるのは便利だ。また、天面にある「Av/Tv」ボタンを押した場合は、背面のロータリーマルチセレクターで絞りやシャッター速度の調整を行えるようになる。
露出補正は、シャッターボタンの横にある専用ダイヤルを使って、±3段の範囲から1/3段刻みで設定できる。専用ダイヤルによる操作は、一般的なボタンやメニュー操作による露出補正に比べると、慣れるまでは素早く設定するのがやや苦手だが、補正値を常に目で確認しながら確実に設定できるメリットがある。しかも、設定ミスを防ぐ親切な仕掛けとして、補正値を0以外にセットした場合は、ダイヤルの指標部分にあるLEDがオレンジ色に点灯するようになっている。
操作面でのいちばんの特徴といえるのは、ボディの左肩側に設けた「クイックメニューダイヤル」だ。このダイヤルでは、ダイヤルを回して画質と画像サイズ、ISO感度、ホワイトバランスなどの6項目を選択でき、ダイヤルの中央部にある「クイックメニューボタン」を押して、その設定画面(クイックメニュー)を呼び出すことができる。
クイックメニューダイヤルは、多機能を効率よくまとめ、素早く呼び出すための工夫といえる。ただし、ボタンを押してからメニューが表示されるまで時間や、メニュー表示の状態でシャッターボタンを半押しして撮影モードに復帰するまで時間が遅く、操作がワンテンポ遅れるのが非常にもどかしい。
そのほか、好きな機能を割り当てられるFnボタンや、自分が使う設定の組み合わせを3つまで記憶できるユーザーセッティングモード、よく使う項目を最大6つまで登録できるマイメニューなどを搭載。操作をカスタマイズする自由度は高い。
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