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» 2010年11月24日 11時39分 UPDATE

GPS内蔵旅デジカメの本命――“EXILIM”「EX-H20G」 (1/5)

GPS内蔵カメラの本命が登場した。カシオ計算機の“EXILIM”「EX-H20G」だ。快適そのもののGPSとカメラ機能を検証してみよう。

[荻窪圭,ITmedia]

 2010年秋、GPS内蔵旅デジカメの本命がとうとう登場した。カシオ計算機の“EXILIM”「EX-H20G」(以下H20G)だ。ただGPSを搭載したのみならず、従来のGPS内蔵デジカメの欠点を可能な限り解消したエポックメイキングなモデルなのだ。

photo EX-H15にGPSユニットをくっつけたともいえるEX-H20G。コンパクト高倍率ズームデジカメだ

 カメラとしては2010年春モデルのEXILIM H15の改良版(具体的には、エンジンが速くなり、各処理が高速化された)にGPS系の機能がついたもの、と思っていい。何はともあれGPSである。

photophoto 正面から。ブラックとシルバーでうまくデザインされている。レンズは10倍で24〜240mm相当。F3.2-5.7(写真=左)、背面。背面のキーは右端に縦に並ぶ。キー1つ1つに傾斜がついていて見た目より押しやすい。画面はプレミアムオートで三脚を利用したマクロ撮影と判定されたところ。GPSは電波を受信してない状態(室内だから)(写真=右)
photo 上面から。中央部の盛り上がりにGPSユニットが内蔵されているらしい。左にある人型のアイコンは現在地表示、右の世界アイコンはマップ表示

なぜH20GのGPS機能は優れているのか

 カシオのGPSデジカメの特徴はふたつ。

 ひとつは全世界の地図が内蔵されていること。これは楽しい。

 撮影時は「現在地の地図」を見ることができるし、再生時は「撮影場所の地図」と近所の撮影お勧め観光スポット地図を見ることができる。カメラ内で撮影地の地図まで見られるのは新鮮な体験だ。

photo 撮影時の背面。屋外でGPS衛星の電波受信中。左右キーで地名やランドマーク名を一緒に記録できるほか、写真にそれを書き込むこともできる
photo そうして撮影した写真を再生するとこのように地名も一緒に記録される

 ただし、全世界を網羅した地図は縮尺が非常にあらく、海岸線や幹線道路が標示されるレベル。都市部になると少し細かくなり、主要都市の都心部のみ建物レベルの細かい地図が収録される。でもそもそも地図がわりに使うものじゃないのでしょうがない。

 地図を見るのは簡単。本体上にある2つのボタンが地図用(H15ではメイクアップボタンだった場所だ)。左のボタンが現在地表示。右のボタンが地図表示モードへの切り替えで、押すたびに自分が撮影した写真の位置表示と、あらかじめ内蔵されている観光地撮影スポットの表示が切り替わる仕組みだ。

photo 地図再生画面。右に地図内で撮影した写真。地図上の緑の人物マークが現在位置。青い○が撮影場所とその方向。赤い点が軌跡。屋外での移動だったが、都心部のビル街ではこのようにけっこう位置がずれる
photo 現在位置拡大の図。都心部ではかなり地図を拡大できるが、郊外へいくと上の縮尺で3番目くらいまでしかいかない。さらに郊外では2番目レベル

 撮影時は画面下にランドマーク(や地名)を表示できる。ここで左右のキーを押して撮影場所のランドマークを見つけると、それをデータに書き込んでくれる。

 もうひとつは位置情報の取得が超速いこと。その秘密がハイブリッドGPSだ。内蔵のモーションセンサーを併用することでGPSの欠点をうまく回避している。

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