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» 2010年12月27日 08時30分 UPDATE

2010年注目したカメラ&トピックス(カメラマン永山編):ペンタックスのデザインとカシオのGPSカメラに注目

似たようなデジカメが多い中、ペンタックス製品はデザインの個性が際立っている。「K-x」に続いて展開された「K-r」のオーダーカラーサービスや、着せ替えデジカメ「Optio RS1000」に注目。

[永山昌克,ITmedia]

撮影の気分を高めてくれるデザイン

 2010年に発売された一眼レフ機で、最も注目したのはペンタックスの「K-r」だ。前モデル「K-x」では100通りのカラーバリエーションが話題となったが、K-rではボディ12色×グリップ10色の全120通りのオーダーカラー受注サービスを実施。さらに、単焦点レンズ「DA35mm F2.4AL」は12色のカラーバリエーションを用意。レンズを含めたカメラ全体の色を自分の好みに応じてコーディネイトできる。

photophoto ペンタックス「K-r」(レギュラーカラーのホワイトモデル)。同社のサイトにあるカラーシミュレーターによって好みのカラーリングを注文前に確認できる

 ボディの12色は、比較的鮮やかな色合いが多く、例えばグリーンやパープル、イエローを選ぶと、人目を引き付ける強烈な色彩のカメラになる。あるいは、白をベースにして他の色をアクセント的に使ったり、全体をゴールドで統一して豪華な雰囲気を演出するのも楽しいだろう。単なるファッションというだけでなく、自分の気に入った色のカメラを持つことで、撮影時の意欲や気持ちを高める効果もある。

 コンパクトデジカメでは、同じくペンタックスの「Optio RS1000」と「Optio NB1000」に注目したい。Optio RS1000は、ボディの前面が着脱可能な透明のアクリルパネルになっていて、そこに専用シートをはさむことで、デザインを自由にカスタマイズできるカメラ。デザインシートは、ウェブからダウンロードしたり、専用ソフトを使って自作することができる。

 ボディを着せ替えるというアイデアは、携帯電話では以前からあるし、デジカメでも東芝「sora T10」やオリンパス「CAMEDIA C-1」などがかつて実現していて、まったくの新発想というわけではない。だが、その日の気分によって色やデザインを変更できるのは、使っていて単純に楽しい。流行に左右されることはないし、飽きたらシートを交換すればいい。

photophoto ペンタックス「Optio RS1000」(写真=左)、「Optio NB1000」(写真=右)

 いっぽうOptio NB1000は、Optio RS1000の派生モデルで、前面のパネルに河田の「ナノブロック」を装着して立体的なデザインを楽しめるカメラ。イロモノやキワモノと言ってしまえばそれまでだが、デザインの遊びを徹底的に極めたという意味では右に出るものはない。そのほか、シンプルな形と色使いが美しい「Optio RZ10」や、銀塩の小型カメラ「auto 110」をほうふつとさせる「Optio I-10」など、2010年のペンタックスは物欲を刺激するカメラを数多くリリースした。

 他メーカーでは、カシオ計算機が1月に発売した「EXILIM G EX-G1」がお気に入りだ。G-SHOCKのような堅牢性を備えつつ、個性的な薄型デザインを実現。画質や撮影機能は平凡だが、細部まで作り込まれた凝縮感のあるボディは、身に着けて持ち運ぶ道具としての魅力に満ちている。

photo カシオ計算機「EXILIM G EX-G1」

GPS内蔵デジカメが数社から登場

 デザイン以外の部分では、GPS対応のデジカメがいくつか登場したことが、旅好きにとってはうれしい収穫だった。コンパクト機では3月にパナソニック“Lumix”「DMC-TZ10」とソニー“サイバーショット”「DSC-HX5V」が発売され、レンズ交換式では9月にソニー「α55」が登場した。そして、2010年のGPSデジカメの決定版といえるのは、11月発売のカシオ計算機「EXILIM EX-H20G」だ。

 EX-H20Gは、通常のGPSに加えてモーションセンサーによる自律測位機能を搭載することで、衛星からの電波を受信できない屋内シーンでも、位置情報付きの写真撮影ができる。さらに、全世界の地図データを内蔵し、自分が移動した経路を自動記録したり、あらかじめ内蔵された景勝地の写真を閲覧できるなど、斬新かつ実用的な機能を満載する。

photophoto カシオ計算機「EXILIM EX-H20G」。ボディ左上の地図ボタンを押すと、液晶モニタに地図が表示される
photophoto 地図は全世界を網羅し、世界約140都市と国内11都市については、より詳細なデータを収録している。また、著名な観光地については約1万点の写真を内蔵。旅行ガイドブックのように写真を閲覧できる

 地図の表示速度やGPSの精度にまだ進化の余地があるとはいえ、PCに転送せず、カメラ単体でGPSのメリットが役立つという点では、画期的な製品といっていい。画質については、ディテールがつぶれ気味で高精細とはいえないが、ハイブリッドGPSの利便性は画質の弱点を補って余りある魅力だ。

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