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アートフィルターが充実した小型ミラーレス――オリンパス「E-PL2」(1/4 ページ)

» 2011年01月25日 08時30分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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コントロールダイヤルによる直感操作

 オリンパスのレンズ交換式デジカメ「PEN Lite」シリーズの最新作として「E-PL2」が登場した。昨年3月発売の「E-PL1」や昨年12月発売の「E-PL1s」と同じく、同社ミラーレスカメラのエントリークラスに位置しながら、デザインと機能、操作性をさらにブラッシュアップしている。

photo 「E-PL2レンズキット」のシャンパンゴールド。このほか、ホワイト/レッド/ブラックのカラバリがある

 ボディは、横長の長方形デザインを採用する。従来機E-PL1/PL1sに比べると、横幅はわずかに長くなり、本体重量は約21グラム増加。ボディラインやグリップの形状、背面ボタンのレイアウトなどはマイナーチェンジが図られている。

photophoto 従来機E-PL1(左)とE-PL2。グリップやシャッターボタンの形状、側面のデザインなどが変更されている。天面の電源ボタンや背面の各種操作ボタンも改良。液晶モニタは大型化した

 段差を設けた天面のパネル部分や、丸みを帯びた側面のライン、三角環を介して装着するタイプのストラップの取り付け部などは、上位モデル「E-P1/P2」をほうふつとさせるもの。一方で縦長のグリップによる、しっかりとしたホールド感はE-PL1/PL1sの流れをくんでいる。エントリー機ながら実用一辺倒にならず、適度な上質感があるデザインといっていい。

photo 同社コンパクトデジカメ「XZ-1」とE-PL2

 レンズはマイクロフォーサーズ規格に準拠し、レンズキットには標準ズーム「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II」が付属する(このほかボディのみ、ダブルズームキット、パンケーキセットが用意されている)。このレンズは、従来機E-PL1sの発売に合わせて、昨年12月に登場したもの。旧型に比べてさらに小型軽量化を図ったほか、独自の鏡枠沈胴機構とズームリングの操作感の向上、AFのスピードアップなどを実現している。

 装備面での主な進化は、液晶モニタがE-PL1/PL1sの2.7型/約23万画素から、3.0型/約46万画素にスペックアップしたこと。他社では、さらに高精細な液晶もすでに登場しているが、ライブビュー映像や再生画像、メニュー画面をよりはっきりと確認可能になったことはありがたい。

photo 最大の改良点は、液晶モニタの大型化/精細化と、コントロールダイヤルを追加したことだ

 操作面では、背面の十字キーの回りにコントロールダイヤルを設けたことが、大きなポイントだ。絞り優先AEモード時の絞り値やシャッター優先AE時のシャッター速度は、E-PL1/PL1sではボタン操作だったが、E-PL2ではダイヤル回転によってスムーズに調整可能になった。露出補正については、十字キーの上を押してからダイヤルを回して操作する。

 また、フルオートに相当する「iAUTO」モード選択時は、「ライブガイド」と呼ばれるビギナー向けの操作画面を見ながら、このコントロールダイヤルを回して、明るさや色、背景のボケなどを簡単に調整できる。

photophoto マイクロフォーサーズマウントを採用し、ボディ内手ブレ補正機構やダストリダクションは従来機から継承する(写真=左)、手動ポップアップ式の内蔵フラッシュ。外部フラッシュ用のコマンダーとしても利用できる(写真=右)
photophoto 側面の端子カバー内には、USB/AV兼用のマルチコネクタとHDMIミニコネクタを装備。別売のリモートケーブルも利用できる(写真=左)、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードで、電源はリチウムイオン充電池。CIPA準拠の電池寿命は約280枚となる(写真=右)
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