カメラとしての基本性能は3台とも大差なく、AQUOS SHOTを受け継いでると思っていい。豊富なシーンモードに加えて、自動シーン認識もある。ただし、自動シーン認識時は手ブレ補正がオフになる。これはちょっと残念。003SHだけは自動シーン認識が拡張され、名刺やバーコードも認識するようになった。
自動シーン認識時以外はあれこれ自分で設定できる。ISO感度はマニュアル設定のほか、オート800(上限がISO800)、オート3200(上限がISO3200)、オート12800(上限がISO12800)の3パターンあるのはうれしい。同じシーンでもオート800時より、オート3200にした方が早くISO感度が上がる。つまりシャッタースピードを速くできるのでブレにくくなる。これは重要。オート800時はギリギリまで感度を上げたがらないので、室内など明るくない場所で手ブレしやすいのだ。
撮った写真の再生はギャラリーから。サムネイル表示も日付別表示もできるし、マルチタップで拡大縮小も可能だ。再生画面からダイレクトにSNSやオンラインアルバムに公開できるのはいい。
003SHはTapFlow UIを使ったユニークなサムネイル表示が可能な「ピクチャ−」を使える。写真の閲覧でも003SHの方が1つバージョンが上という感じで、可能なら、IS03やSH-03CでもアップデートでTapFlow UIを使えるようにしてほしいなあと思う。
SH-03Cと003SHは3D対応である。裸眼で3Dを楽しめる液晶パネルを使い、3D写真を撮ることもできる。3D写真撮影の原理はシンプル。左目用と右目用の2枚の写真を撮影して1枚の3D写真を作り出すのだ。まず左目用に1回シャッターを切り、指示に従ってカメラを右にずらすと、ほどよい位置で右目用のシャッターが自動的に切れる。
SH-03Cは横位置専用、003SHは縦でも横でも3D撮影ができる。コツはカメラを動かす速度。「ゆっくり動かしてください」と言われるが、ゆっくりすぎてもダメ。速くはないけどなめらかに動かす感じで。何枚か試したところ、被写体が近距離にいて遠近がよく出そうだな、という構図の方が難しい。ある程度被写体から離れているシーンの方が、ほどよい遠近感が出る。
撮影した写真はMPO形式で保存されるが、今のところ、本体のディスプレイで見るのが一番楽しいだろう。
通常の写真を3Dに変換することもできる。これがなかなかちゃんと3Dに見えて面白い。3D撮影機能を使うより、2Dの写真を3Dに変換した方がいい結果になることもある。3D写真を気軽に試したいなら、普通に撮った写真を3Dに変換するところから始めるのがいいかも。
3D画像・映像を見るときはディスプレイを真正面から見ること。それから少し画像が粗く感じるが、ディスプレイの半分を左目用、半分を右目用に使っているから単純に横方向が半分になるのだ。これはしょうがないということで。
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