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操作性は003SHのTapFlow UIが秀逸、画質はどう?――シャープのAndroid3機種を比較荻窪圭のケータイカメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2011年02月04日 12時02分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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画質をチェックしてみよう

 さて、気になるのが、同じスペックのカメラを搭載した3モデルで画質の差は出るか、である。同じような写真ばかり並んでも面白くないので、比較用にiPhone4も参加させてみた。

photophoto SH-03C(写真=左)とIS03(写真=右)で撮影
photophoto 003SH(写真=左)とiPhone 4(写真=右)で撮影

 続いて、あずまやをおまかせオートで撮影。

photophotophoto SH-03C(写真=左)、IS03(写真=中)、003SH(写真=右)で撮影

 こちらは、標準+ダイナミックレンジ補正をオンにして撮影。4枚目はiPhoneのHDRをオンにして撮影した。

photophoto SH-03C(写真=左)とIS03(写真=右)で撮影
photophoto 003SH(写真=左)とiPhone 4(写真=右)で撮影

 ダイナミックレンジ補正をかけると、シャドウ部(この場合はあずまやの影など)が持ち上げられるのが分かる。

 次は室内で。おまかせオートで撮ろうとしたら、部屋が暗かったせいで「夜景」と判断されてしまった。夜景モードで室内を撮るとホワイトバランスが大きくずれるので、標準モードに切り替えた。ISO感度はAUTO800にしたが、3機種ともISO200で撮れた。もっとISO感度を上げちゃっていいんじゃないか?

photophotophoto 左からSH-03C、IS03、003SHで撮影したネコ

 で、シャッタースピードが非常に遅くなったので、どれも微妙に手ブレしてます。すみません。感度を上げると画質が劣化するので、できるだけ高画質を維持したい、ということだろうが、ちょっとノイズが多いけどブレてない写真と、ノイズはないけど手ブレした写真のどっちがいいかというと、ブレてない方が大事じゃないだろうか。ISO800くらいまではもっと気軽に上げちゃって構わないんじゃないか。

 少なくともわたしは、900万画素あるけど感度を上げてくれないカメラより、300万画素でも室内でも気軽に撮れる高感度なカメラの方が好き。

 あまりブレてない室内写真だとこんな感じ。

photophotophoto AUTO800にしてSH-03C(写真=左)、IS03(写真=中)、003SH(写真=右)で撮影
photophotophoto AUTO3200にしてSH-03C(写真=左)、IS03(写真=中)、003SH(写真=右)で撮影
photophotophoto AUTO12800にしてSH-03C(写真=左)、IS03(写真=中)、003SH(写真=右)で撮影

 どれもISO800までなら何とかって感じだ。おまかせオートにしていると近距離の被写体では自動的にマクロモードになる。こういうシーンではタッチパネルがすごく便利で、触ったところにピントが合ってくれる。が、背景にピントが合うこともあるので画面での確認は必須。大画面なので確認しやすいし。

photophotophoto おまかせオートにしてSH-03C(写真=左)、IS03(写真=中)、003SH(写真=右)で撮影

 このように3機種とも写りはほぼ同等。よく見ると微妙な差はあるが、個体差によるものといってもいいレベルだ。

Android時代のカメラの楽しみ方

 実のところ、従来型ケータイの方がカメラ系の機能、特にお遊び系の機能は豊富だった。単純な話、ケータイのカメラ機能は後から拡張できないので、製品単体で成り立たなきゃいけなかったからだ。

 スマートフォンになると、それらはアプリの仕事になる。後からいくらでも追加できるしアップデートもできる。それに従来のケータイに比べて外部のサービスにアクセスしやすくなった。「mixi」「Flickr!」「Twitter」「Picasa」などにも公開しやすい。ケータイの時代は「メールに添付して投稿する」のが基本だったが、スマートフォンならダイレクトにサーバに送れる。

 だから本体のカメラ機能はシンプル&高画質であればあるほどいい。本来のカメラとしての機能(AF性能や発色やその他諸々の素材となる絵を作る機能)がしっかりしてれば、ユーザーがアプリでフィルタをかけたり、レタッチしたり、それをさまざまな場所で公開したりしやすい。メーカーがそういうアプリをプリインストールしてくるという展開もありそうだ。

 今回の3端末も、その路線でお遊び系の機能よりは基本性能を重視してきたのは好感が持てる。特に003SHのTapFlow UIは今後が楽しみな良アイデア。これならいろんな機能を使ってみたくなるというものだ。

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