GfK Japan調べによる、デジタルビデオカメラの販売ランキングをまとめた。1位はパナソニックの「HDC-TM45」、2位はソニー「HDR-CX180」、3位が日本ビクター「GZ-HM450」と小型軽量タイプの製品が人気を博しており、卒業や入学といったファミリーイベントを撮影する道具として、時期的にこうしたタイプの需要が高いことを伺わせる。
サイズはHDC-TM45が51.5(幅)×59(高さ)×111(奥行き)、HDR-CX180が52.5(幅)×57(高さ)×113.5(奥行き)とほぼ変わらないが、重量はHDC-TM45が約235グラム(撮影時重量)、HDR-CX180が約345グラムとかなり異なる。女性が撮影役になる状況も多いことを考えると、軽さは大きなアドバンテージになるはずだ。なお、GZ-HM450も51(幅)×55(高さ)×111(奥行き)/約235グラムであり、こちらも負けず劣らず小型軽量である。
ランキングを見渡すと小型軽量かつ、価格的にも手の届きやすいスタンダードモデルが好調で、相対的に中上位機種は苦戦を強いられているようだ。各社はもちろん、より高品位な録画録音を行える高性能モデルも用意しているのだが、いまやスタンダードモデルでも必要十分な性能を有していることもあり、HDC-TM45など取り回しがよく、かつ低価格な小型軽量モデルが支持されているのだろう。
そんな状況の中、ソニー“ハンディカム”の上位機種「HDR0-CX700V」が10位とはいえランクインしているのは興味深い。搭載する撮像素子“Exmor R”もアスペクト比16:9の新型になったほか、1080/60p記録、虹彩絞りを採用した「Gレンズ」、ビューファインダー搭載と充実したスペックを誇るが、実売想定価格も13万円前後(製品発表時)と、家庭用ビデオカメラとしては高価な部類に入る。それでも支持されているところを見ると、「高画質で録画したい」という需要もまだまだ十分に存在すると言える。
なお、春モデルのトレンドと各社製品の主立った特徴については、コチラ(ビデオカメラ2011春モデル、3つの傾向)にまとめたので、製品選びの際の参考にして欲しい。
順位 | 前回順位 | メーカー | 製品名 |
---|---|---|---|
1位 | 1 | パナソニック | HDC-TM45 |
2位 | 3 | ソニー | HDR-CX180 |
3位 | 2 | 日本ビクター | GZ-HM450 |
4位 | 5 | ソニー | HDR-CX560V |
5位 | 4 | 日本ビクター | GZ-HM670 |
6位 | 6 | キヤノン | IVIS HF M41 |
7位 | 7 | キヤノン | IVIS HF R21 |
8位 | 10 | パナソニック | HDC-TM90 |
9位 | 11 | キヤノン | IVIS HF M32 |
10位 | 8 | ソニー | HDR-CX700V |
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