アウトドア性能を備えた「LUMIX FTシリーズ」の最新作がDMC-FT3。GPSと圧力センサーに方位コンパスという、アウトドア向きのセンサーをまとめて搭載してきた(レビュー)。
撮影中に高度や位置情報が分かるのはいい。画像のEXIF情報にジオタグと高度が記録されるが、高度はメーカー独自のタグに書かれているので(EXIFで標準化されてないため)、専用のソフトじゃないと読めないとのこと。残念だが仕方がないところか。
GPSは電源オフ時は15分おき、オン時は5分おきに測位。航空機モードにすると、電源オフ時は測位しなくなる。多くのランドマーク情報を持っており、現在地から近いランドマーク(ない場合は最寄りの地名)を漢字で表示してくれる。
カメラとしては28ミリ相当からの4.6倍ズームで、撮像素子はフルHD動画に対応した有効1210万画素のハイスピードCCDとなっている。
オリンパスのTOUGHシリーズ最上位モデルがTG-810。防水性耐衝撃性ともにシリーズ最高で、さらに圧力センサーとGPSと方位コンパスを内蔵している。レンズは28ミリ相当からの5倍ズーム。DMC-FT3よりちょっと望遠側が長いが、レンズはちょっと暗い。撮像素子は有効1400万画素のCCD(レビュー)。
GPSは電源オフ時も測位するが、その仕様は未公開。使ってみた感じでは、さほど頻繁に測位はしてないようだ。圧力センサーは水深がメインで、高度は200メートルおきとすごく粗い表示となるのが残念だが、方位コンパス画面で画面に大きく方位コンパス、気圧、位置情報、近場のランドマークを表示してくれるのは面白い。電源オフ時でも「?」ボタンを長押しすることでこの画面を表示できるため、アウトドアギア的な使い方もできる。
いち早く防水デジカメを用意していたペンタックスの最新モデルが、デザインを一新したWG-1。もはやデジカメというより、カジュアルなデジタルアウトドアガジェットという風で、個性的で面白い。しかも小型軽量でスリム。手でぎゅっと握れる感じがいい(レビュー)。
カメラ部は有効1400万画素のCCDに、28ミリ相当からの5倍ズームを組み合わせる。で、光学式手ブレ補正はなし(電子式手ブレ補正になる)。イマドキのカメラとしてはちょっと残念な仕様なので注意。
実にすごいのがGPS機能。電源オンオフにかかわらず、測位間隔を15秒から1分の間で選べるのだ。なしにすると電源オン時のみ測位となる。15秒間隔で測位し続けてくれるの、今回紹介した機種の中でこれだけ。GPSロガーとしてログファイルを書き出すこともできる。
ここまでアウトドアギアっぽくした割りに、GPSの扱いは、画面上にGPSアイコンが出たり、再生時に緯度経度が表示されるだけなのは残念。
以上。それぞれコンセプトも異なり、GPS機能の内容も異なるが、GPSデジカメとしてみた場合、大事なのは「素早く」「正しい位置を」を計測して記録できるか、である。それは次回に検証する。
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