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お手軽に画角を変化 オリンパスPEN用コンバータレンズ3種を試す(2/2 ページ)

» 2011年05月13日 09時29分 公開
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ワイドコンバーター 「WCON-P01」

 ワイドコンバーター「WCON-P01」は、キットレンズの35ミリ換算28ミリ相当が広角22ミリ相当となる0.79倍のコンバータだ。

 レンズ構成は2群2枚で、重さ85グラム。実際にレンズ先端に装着してみても重くなったという印象はなく、使い勝手が悪くなることはないのだが、全長が長くなるので、見た目のバランスが悪くなるように感じる人もいるかもしれない。

photophotophoto 背が高く、見た目もレンズらしい(写真=左)、2群2枚のレンズ構成で、背面からすぐレンズ後玉が見える(写真=中)、コンバータ単体で見ると大きく感じるが、E-PL2に装着すると思ったよりも前玉は小さく感じる(写真=右)

 22ミリ相当という数字ながら思ったより強烈なパースがつかず、扱いやすい自然な写りをするので、風景写真や被写体から遠ざかれないような室内撮影などでの撮影に重宝する。また、寄ったりアングルを変えることでパースを強調した撮影も可能となるので、積極的に使いたいと思わせる。

photophoto ワイドコンバータなしの広角端。 撮影E-PL2 焦点距離14mm 絞りF6.3 シャッタースピード 1/250秒 ISO200(写真=左)、ワイドコンバータを装着して撮影。同じ位置から全体が入るようになった。 撮影E-PL2 焦点距離14mm 絞りF7.1 シャッタースピード 1/250秒 ISO200(写真=右)
photo 逆光時はトイカメラのようなゴーストが発生する。 撮影E-PL2 焦点距離14mm 絞りF11 シャッタースピード 1/800秒 ISO200
photo 広角レンズによる視覚効果で奥の外灯が遠く見えるが、実際にはそれほど遠くはない。 撮影E-PL2 焦点距離14mm 絞りF10 シャッタースピード 1/640秒 ISO200
photo 寄って撮るとこれだけのパースがつく。 撮影E-PL2 焦点距離14mm 絞りF11 シャッタースピード 1/500秒 ISO200
photo ワイドレンズならではのパノラマ的な写真が撮れる。 撮影E-PL2 焦点距離14mm 絞りF11 シャッタースピード 1/500秒 ISO200

フィッシュアイコンバータ 「FCON-P01」

 フィッシュアイコンバータは、誰でも効果がわかりやすい飛び道具的なコンバータだ。本製品を装着することで得られる画角は120度なので、一般的な180度対角線魚眼レンズのような強烈なデフォルメ効果は得られないが、魚眼レンズ的な効果は十分に楽しめる。

 効果はレンズ周辺部分が一番分かりやすいが、近距離から遠距離にかけての立体に対してもデフォルメされるので、寄りとアングルに工夫するとおもしろい写真が撮れるようになる。中間距離、遠距離の中央部分のデフォルメはやや大人しめ。被写体の置き方、パースの付け方で不思議な写真を撮ることもできる。

photophotophoto レンズ先端は花形フードの形状をしている(写真=左)、レンズ構成は3群3枚(写真=中)、E-PL2装着時。望遠レンズのような見た目となるが、実際は35ミリ換算20.8ミリ相当の魚眼レンズである(写真=右)
photo 魚眼レンズ独特の広がり方をする。 撮影E-PL2 焦点距離14mm 絞りF10 シャッタースピード 1/400秒 ISO200
photo 普段とは違う世界が撮れる。 撮影E-PL2 焦点距離14mm 絞りF7.1 シャッタースピード 1/320秒 ISO200
photo 被写体によっては魚眼らしさを感じさせない撮り方もできる。 撮影E-PL2 焦点距離14mm 絞りF8 シャッタースピード 1/160秒 ISO200
photo 魚眼ならではのデフォルメ効果。 撮影E-PL2 焦点距離14mm 絞りF7.1 シャッタースピード 1/250秒 ISO200
photo 水平/垂直を意識すると中央と周辺でおもしろい効果が出せる。 撮影E-PL2 焦点距離14mm 絞りF3.5 シャッタースピード 1/60秒 ISO1250

キットレンズをもっと楽しく

 外装はプラスチック製とやや質感は乏しいが、実際にレンズつけて使用してみるとプラスチックの軽さのおかげでレンズ先端だけが重くなるようなことはなく、使用感を含めた全体的なバランスを考えると悪くはない。

 3種類のコンバーターレンズは、単品のほかにセットでも販売されている。ちなみにそれぞれの価格は、マクロコンバータが6980円、ワイドコンバータが9980円、フィッシュアイコンバータが1万6800円、セットでは2万9800円となっている(同社直販サイトでの価格)。

 小物や料理などを撮影する用途ならマクロコンバータを、ワイドコンバータはオールマイティーに使えるプラスアルファ的要素があり、フィッシュアイコンバータは使い続けることにより作品性を強く出せるようになるコンバーターレンズといえるだろう。

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