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» 2011年05月23日 12時16分 UPDATE

超広角22.5ミリからの36倍ズーム 超高倍率だけじゃない楽しさも ニコン「COOLPIX P500」 (1/3)

光学36倍ズームを搭載したニコン「COOLPIX P500」、その使い勝手を含めて、気になるポイントをチェックした。単なる「高倍率機」にとどまらない楽しさがあるモデルだ。

[mi2_303,ITmedia]

 ニコンのコンパクトデジカメ「COOLPIX」は、「Style」「Performance」「Life」3シリーズが展開されており、高機能・高性能のPerformanceシリーズはフラッグシップのP7000、コンパクトズームのP300(レビュー)、超高倍率ズームのP500と個性の際だつ構成となっている。

 P300は24ミリ相当/F1.8という広角に強い明るいレンズが大きな特徴だが、P500は対照的に36倍という強烈なズーム倍率が特徴だ。その詳細に触れてみよう。

photo COOLPIX P500

安定したホールディング

 P500の撮像素子は、有効1220万画素 1/2.3型裏面照射CMOSセンサー、ISO感度は160〜3200まで設定可能となっている。レンズは35ミリ換算22.5〜810ミリ相当の光学36倍ズームで、F値はF3.4-5.7。P300と比較してF値こそ大きいが、広角・望遠ともによりレンジの広い撮影が可能となっている(P300は24〜100ミリ相当、F1.8-4.9)。

photophoto レンズは35ミリ換算22.5〜810ミリ相当の光学36倍ズーム。望遠端ではさすがにレンズが飛び出す

 外観はいわゆる「ネオ一眼」の大きく張り出したグリップが特徴的で、細かい網状の加工が施されたラバーと相まってしっかりとホールディングできる。ただ、この細かい凹凸の肌触りは好みが分かれそうな印象だ。

 背面の液晶モニターは3型/約92万画と高精細で、細かい部分の確認やメニューの文字も読みやすい。このモニターは上下にチルト可能で、望遠撮影時に自由なポジションで撮影できるよう配慮されている。このように超高倍率ズームを軸に、撮影するために必要なハードウェアを盛り込んだカメラといえよう。

photophoto モードダイヤルの右隣には、連写関連のメニューを表示するボタンがある(写真=左)、レンズ鏡筒にも機能割り当て可能なズームレバーが用意されている(写真=右)
photophoto 背面には、EVF切り替えや、動画切り替え、撮影設定などのボタンが並ぶ(写真=左)、液晶モニターは、上下にチルトする(写真=右)

光学36倍ズームの使い勝手

 ズーミングは、シャッターボタンまわりのズームレバーと、レンズ鏡筒にあたる本体左側面のズームレバーで操作できる。側面のズームレバーは、カスタムでズーミングのほかに、MF操作や、クイックバックズーム操作に切り替える事もできる。クイックバックズームは、望遠撮影時にズームレバーをワイド側へ倒すと広角側へ1ステップ分シフトする機能で、被写体のフレーミングの際に役立つ。

 最短撮影距離は、通常撮影時は広角約50センチ/望遠約2.2メートルで、マクロは広角マクロとなり、焦点距離に応じて最短約1〜10センチまでの接写が可能となる。

photophoto 同じ場所から広角端(写真=左)と望遠端(写真=右)で撮影。広角端ではぼんやりとしか見えない観覧車が望遠端では大写しされている

 このような超高倍率ズームレンズ搭載機で気になる手ブレ補正だが、レンズ正面には「VR」の記載があるものの光学式手ブレ補正ではなく、イメージセンサーシフト方式と電子式の手ブレ補正機能となっている。光学式とは違い、シャッターボタンを半押ししてフォーカスが合致するまで手ブレ補正の効果はあらわれない。遠景を撮影する際など特に、細かいブレが収束しないため、AFスピードと精度が犠牲になっているような印象だ。フォーカスが合致、もしくはフォーカスが合わずにAF枠が赤い表示になると手ブレ補正が働き、それと同時にカタカタと細かい音が本体から聞こえるようになる。

 この動作音対策の為なのか、動画撮影時はイメージセンサー方式では無く、ブレ量から画像を切り出す電子式の手ブレ補正となっている。ある程度のブレならば電子式で十分機能するのだが、望遠端での動画撮影は手ブレが収束しないので、その際には三脚を使用して撮影することをおすすめする。

 もう1点、ズームレバーを操作してズーミングしている最中は露出が固定されたままとなり、状況によっては暗い画面や白い画面のままズーミングすることとなり、被写体を見失うこともあった。ズームレバーから指を離すまで露出が固定されてしまうようだ。

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