高機能・高性能をうたうPシリーズ製品と言うことで、露出モードP/S/A/Mを含むモードダイヤルが搭載されている。オートモードのほか、シーンモードのおまかせシーンが用意されている。おまかせシーンは、ポートレートや風景、逆光やマクロなどさまざまな撮影状況にあわせて露出や絵作りをしてくれるので、気軽に撮影を楽しめる。ちなみに、オートモードやおまかせシーンモードでも露出補正が可能で、最終的な絵作りはカメラマンが行うことができる。
P/S/A/Mモードの各パラメータ調整は、背面のコマンドダイヤルで行う。Mモードのシャッタースピード/絞りのコントロールは、露出補正ボタンを押すごとに操作対象が切り替わる仕組みになっている。露出はオーバー目に出る印象。色に深みがほしい場合は適宜マイナス補正を行って撮影をすると良いだろう。
約8コマ/秒という強力な連写機能を持つ本機は、連写モードのメニューを呼び出す専用ボタンが設けられている。単なる連続撮影だけではなく、シャッターボタンを全押しする前の最大5カット分も記録しシャッターチャンスを逃さない「先取り撮影」や、連写でブレのないカットをチョイスできる「ベストショットセレクター」など撮影をアシストしてくれる機能も盛り込まれている。いつも使う機能ではないがいざという時に役立ち、長く使って行くに従ってこれらの機能の使い道が分かってきて、便利だと感じるようになる。
動画は1920×1080ピクセル/30pのフルハイビジョン動画のほか、最高240fpsのハイスピード動画(HS動画)も撮影できる。この切り替えも簡単で、背面の切り替えスイッチを操作するだけ。HS動画で撮影した映像には、肉眼では見えなかった新しい発見があり、超望遠撮影と併せてP500が楽しいと思えるひとつの要素だ。
HS動画はそれぞれのフレームレートに応じて最長の撮影時間が決まっており、240fps(320×240ピクセル)が10秒(再生時間1分20秒)、120fps(640×480ピクセル)が15秒(再生時間1分)、60fps(1280×720ピクセル)が30秒(再生時間1分)となっている。
また、15fpsという倍速記録モードもあり、このモードの場合は、1920×1080ピクセルで2分(再生時間1分)まで撮影できる。HS動画は撮影時間が限定されるが、撮影時間が終了すると通常撮影に戻り、OKボタンを再度押してHS動画を撮影することができる。また、HS動画撮影中にOKボタンを押すといつでもHS動画から通常の動画へ戻すこともできる。
つまり、通常撮影から特定のシーンでハイスピード撮影を盛り込んで、また通常撮影に任意に戻すようなダイナミックな動画をシームレスに撮影することが可能で、野鳥撮影はもちろん、ペットや赤ちゃんの撮影などであっと驚くような映像効果を出すこともできそうだ。
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