ペンタックスより発表された「PENTAX Q」は約98(幅)×57.5(高さ)×31(奥行き)ミリ、200グラム(バッテリー、SDメモリーカード含む)という超小型ボディを実現したレンズ交換式デジタルカメラ。
詳細なスペックや製品の方向性については既に掲載した記事を参照してもらうこととして(「ミラーレスかどうか」は関係ない――PENTAX Qの目指す道) (手のひらに収まる、世界最小最軽量デジカメ 「PENTAX Q」)、ここでは新製品を写真で紹介する。なお、写真の製品は試作機のため、製品版と異なる箇所が場合があることをお断りしておく。
手のひらへ載せた写真を見て分かるよう、レンズを装着した状態でも、文字通り、手のひらサイズだ。レンズキットに付属する単焦点レンズ「01 STANDARD PRIME」を装着した際の重量は約237グラム(実測値)で、片手でも難なく携帯できる。マグネシウム合金を外装に使用したボディは剛性感が高く、両手でホールドしてもよれるような感覚はない。非常に高い質感を持ったボディといえる。
搭載する撮像素子は有効1240万画素 1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーで、マウントは新たに開発されたQマウントを採用している。写真のレンズ「01 STANDARD PRIME」は軽量(約37グラム)ながらマウントは金属製で、着脱時に頼りなさを感じることはなかった。正面から向かって右側面にはバッテリースロット、左側面にはSDメモリーカードスロットを備えている。なお、HDMIとAV出力端子は底面に用意される。
正面から向かって左肩は撮影モードダイヤルと電子ダイヤル、右肩にはポップアップ式のストロボを用意する。モードダイヤルにはAUTOやAv(絞り優先)、Tv(シャッター優先)、P(プログラムオート)、SCN(シーンセレクト)などおなじみのモードが用意されているが、見慣れないのが「BC」。これは新たに用意された撮影機能「ボケコントロール」で、このモードではカメラが主被写体を自動的に判別し、シャッターを押すだけでボケによって被写体が強調された写真を撮影できる。
操作インタフェースは前述したモードダイヤルと電子ダイヤル、それに「MENU」「INFO」「グリーンボタン」を組み合わせた同社製品としてはおなじみのもの。「MENU」ボタンから呼び出せる内容もK-rやK-5などに触れたことのあるユーザーならばほぼ説明書なしで理解できる。また、本製品が初めてのペンタックス製デジカメであってもメニュー項目は端的に整理されているので、迷うことはないだろう。
さらに操作の自由度を高めてくれるのが、前面に用意されている「クイックダイヤル」。ここからは「スマートエフェクト」「デジタルフィルター」「カスタムイメージ」「アスペクト比変更」のいずれかをカメラを構えたまま、左手で素早く変更できる。数字の1〜4が刻印されていることからも分かるよう、ダイヤルからは4つの項目を任意に選択できるが、上記の4機能(「スマートエフェクト」「デジタルフィルター」「カスタムイメージ」「アスペクト比変更」)を混在させることはできない。
詳細な製品レビューについては追って掲載する。
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