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豊富なフィルタとフレーム Instagramと連携するカメラアプリ「Instaplus」フィルタ17種類とフレーム23種類(1/2 ページ)

» 2011年07月13日 08時30分 公開
[岡本紳吾,YAMAAN!]

 「Instaplus」は名前からも想像できるよう、「Instagram」(レビュー)と組み合わて利用できるiOSのアプリ。Instagramを愛用する作者がInstagramに搭載されているフィルタに満足できず、自らが納得できるような、そして写真を楽しんでいるあらゆる層の人に使ってもらえるようなアプリを目指して開発をしたそうだ。有料アプリで価格は230円。iOS用カメラアプリとしては平均的な価格だ。まずはそのインタフェースを見てみよう(編注:App Storeの価格改訂により、7月14日現在では170円で販売されています。2011年7月14日追記)。

photo 「Instaplus」 「Instagramの代わりではなくInstagramの一部のカメラの代わり、というのがポイントです」とは、facebookへのポストによる作者談

 InstaplusはInstagramと似たようなインタフェースを持っているが、注目したいのはズーム機能。画面左側にあるスライダーを上に動かす事で、iPhone4の場合、光学3倍相当までのデータを引き延ばすことなくズームするほか、6倍までのデジタルズームが利用できる。その際、35ミリ換算された焦点距離が画面上部に表示される。中央の赤いシャッターボタンを押すと写真が撮影され、フィルタを適用するための処理が行われる(初出時、光学3倍と記載しましたが、表現を改めさせて頂きました)。

 処理が完了するとまず、フィルタの適用画面に遷移する。ここで用意されている17種類のフィルタを用いて、撮った写真を好みのテイストに仕上げていくのだ。もちろんフィルタを適用しないという選択もあるが、個性的なフィルタからお気に入りを見つけるのもいいだろう。Normalを含め、すべてのフィルタで「タップして画像を調整」の部分をタップすることで、「明るさ」「コントラスト」「色の濃さ」を調整できる。

 それでは、用意されているフィルタを見ていこう

photo 「Velvic」 富士フイルム製のカラーリバーサルフィルムであるVelviaをシミュレートしたもの。青空や緑などの彩度を際立たせる。
photo 「EPR」 Kodak製のカラーリバーサルフィルムであるEPR64をシミュレートしたもの。ややマゼンダにかぶった、コントラストの淡い写真になる
photo 「LC-Agfa」LOMO LC-AのようなトイカメラとAgfaのフィルムを使ったパターンをシミュレートしたもの。コントラストと彩度が高めに出る

photo 「X-Pro+」 クロスプロセスをシミュレートしたもの。InstagramにもX-Pro IIというクロスプロセスフィルタがあり、これをさらに進化させたものという感じ
photo 「Frankfort」 ややセピア調に調整され、スクラッチされた効果が付される。Frankfortはケンタッキー州にある街の名前で、隣の州にNashvilleがある。InstagramのNashvilleフィルタに近い効果が得られる
photo 「Rainbow」 カラーグラデーションフィルターを通したような効果が得られる

photo 「Cherry」 円形のカラーグラデーションフィルターを通したような効果が得られる
photo 「SX-80」 ポラロイド製のSX-70フィルムをシミュレートしたもの。シアン系の色が強めに出て、さらに粒子が追加される
photo 「SLR-699」 こちらもポラロイド製の600フィルムをシミュレートしたもの。コントラストがSX-80よりも高めになる。このフィルタも粒子が追加される

photo 「1978」 1970年代に撮影されたネガフィルムの特性をシミュレートしたもの。ややマゼンタ寄りの色合いになる
photo 「Catskills」 やや青かぶりした写真に仕上がる。SX-80フィルタに比べるとハイライト側のディテールはそのままに、シャドウ側を少し落としている印象を受ける
photo 「Azoic」 やや黄色かぶりした写真に仕上がる。これに周辺減光のような効果が加わる

photo 「Wayne」 赤色フィルタを通して撮影された黒白写真をシミュレートしたもの。特に空のコントラストがはっきりするようになる
photo 「Daido」 超高コントラストとハッキリした粒子を持ったフィルタ。名前の通り、写真家・森山大道氏の写真をリスペクトしたもの
photo 「Sienna」 セピア調フィルタ。スクラッチも付加される

photo 「Ryoma」 名前からして古い写真をシミュレートしたものかと思われるが、InstagramのLord Kelvinと似た効果となっている。周辺部の効果をより強調したものとなっている
photo 「FilmBurn」 うっかりフィルムに光を当ててしまった時のような仕上がり

 Instagramと似たフィルタがいくつかあるが、Instaplusの場合はフィルタ効果に微調整が可能なため、Instagramでありがちだった効果が強すぎたりする際、自分で調整して落としどころを探せるというのが利点だ。

 フィルタを適用したら次はフレームを選ぶ。Instagramでは「この効果にこのフレームが使えたら」と思うことが多かったため、分けて選べるようになっているのは便利だ。

 フレームはまず、使用したフィルタに適したものがデフォルトで選ばれるようになっている。例えばVelvicを使用した場合は、まさにVelviaのフィルムからサンプリングされたフレーム「RVP100」がまず適用される。そのまま適用してもいいし、任意のフレームを選択して楽しむこともできる。

 フィルタ「EPR」選択時にデフォルト適用されるフレームはハッセルブラッドで撮影されたEPRのポジからサンプリングされており、フレーム名は撮影されたカメラである「503CW」となっている。そのほかにも、フレームは手焼き風など合計23種類から選ぶことができる。すべてを紹介することはスペースの都合上難しいので、オススメしたいフレームをいくつか紹介しよう。

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