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» 2011年07月15日 20時01分 UPDATE

動画に強くなった防水サイバーショット「DSC-TX10」 (1/2)

スライド式レンズカバーを備えたスリムタイプの防水サイバーショット「DSC-TX10」。防水らしくないデザインは相変わらずだが、動画に強くなってAVCHD/フルHD動画撮影も可能となった。

[ITmedia]

 ソニーのサイバーショット「DSC-TX10」は、「DSC-TX5」の後継となる防水モデル。基本的なボディデザインに変更はないが、新型センサーを搭載したほか、フルハイビジョン対応するなど動画撮影機能が強化された。

photo 「DSC-TX10」

 スライド式レンズカバーを設けたボディデザインや屈曲光学式の5倍ズームレンズ、タッチパネルを中心とした操作インタフェースはDSC-TX5とほぼ共通。タフネス性能はDSC-TX5が「水深3メートルで60分の撮影」であったところが、「水深5メートルで60分」とより水深への耐性が増している。

photophotophoto 正面。レンズカバーを押し下げると撮影可能状態となる(写真=左、中)、背面はタッチパネルを採用したためボタン類の数は最小限だ(写真=右)
photophotophoto 正面から向かって左側面にはストラップホール。フタを開けるとUSBとHDMIが顔を見せる(写真=左、中)、記録メディアとバッテリーには底面からアクセスする(写真=右)

 なお、タフネス性能については防水性能のほか、JIS/IEC保護等級5(IPX5)相当の防じん性能、1.5メートルからの落下に耐える(MIL Standard 810F Method 516.5 Selecting Procedure IV)対衝撃性能、マイナス10度での利用が可能な耐低温性能も備える。このあたりはDSC-TX5と同等だ。

 DSC-TX5からの進化点として大きいのは、前述したとおり、新型センサーの搭載と動画関連機能の強化だ。DSC-TX5は有効1020万画素の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R”を搭載していたが、DSC-TX10は同じく“Exmor R”ながら有効1620万画素の新型を搭載する。「1020万画素で十分」という意見もあるだろうが、画素数の向上によって、スイングパノラマでは10480×4096ピクセルという大サイズの静止画を撮影できる。

 このセンサーに組み合わせるレンズは35ミリ換算25〜100ミリ相当の光学式手ブレ補正付き広角系ズーム。開放F値はF3.5-4.6で、ワイド端はさほど明るくないが、テレ端でもあまり暗くならない。屈曲光学系を採用しており、ワイド端での接写ではさすがに四隅にゆがみを感じるが、全体としていえば上手に補正されており、スナップ撮りのなかで不自然さを感じることはない。

 動画についてはかなりの強化が施された。DSC-TX5ではMP4での720pまで(1280×1080ピクセル)だったが、本製品ではAVCHD 24Mbpsのフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)記録が可能となった。なお、MP4記録モードも残されており、こちらでは1440×1080、1280×720、640×480ピクセルの各画面サイズを選択できる。

 DSC-TX5からの変更点としては録画ボタンの新設も挙げられる。DSC-TX5では動画撮影を行う際、メニュー画面からの選択が必要だったが、DSC-TX10では再生ボタン横の録画ボタンを押せば、動画撮影が開始される。動画撮影中にシャッターボタンを押せば、静止画のキャプチャーも可能だ。

photophotophoto DSC-TX5には設けられていなかった「MOVIE」ボタンが新設された。ズームレバーも比べるとやや大型化している(写真=左)、動画撮影はメニューからも選択できる(写真=中)、AVCHD記録選択時にはビットレートを24Mbps、17Mbps、9Mbpsから選択できる

 ただ、録画ボタンを押してから、実際に録画が開始されるまでに数秒のタイムラグが発生するため、ややストレスを感じる局面がある。このタイムラグについては、同じく春モデルのDSC-HX9Vにも共通して存在しており、また、FAQにもあるようファームアップでの解決も期待できない状況であるため、早急な解決は望めそうにない。次期モデルでの改善に期待したいところである。

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