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超解像30倍ズーム、99のシーンを認識する「FinePix F600EXR」

» 2011年08月11日 16時03分 公開
[ITmedia]
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 富士フイルムは8月11日、コンパクトデジタルカメラ「FinePix F600EXR」を9月より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万円前後。

 春に販売開始された「FinePix F550EXR」(レビュー)の後継モデル。1/2型 有効1600万画素の裏面照射型撮像素子「EXR CMOSセンサー」や35ミリ換算24〜360ミリ相当の光学15倍“フジノン”ズームレンズなど主要なスペックはそのままに、超解像技術の導入によって30倍(35ミリ換算720ミリ相当)の望遠撮影を可能とした。

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photophoto 「FinePix F600EXR」

 本製品の超解像技術は、1枚の画像の中から変化の少ない部分とエッジ部分を検出、それぞれに適した処理を施すことで、デジタル処理ながら画質劣化の少ない画像を作り出す。クロップ処理ではないため、720ミリ相当の望遠撮影を行っても有効1600万画素のフル画素記録が行われる。

 搭載するEXR CMOSセンサーは裏面照射型による高感度/低ノイズを実現しているほか、撮影シーンに応じて「高感度低ノイズ」「ダイナミックレンジ優先」「高解像度優先」と3通りの撮像方式を切り替える「EXR技術」により、多種多彩な撮影シーンでの画質を向上させている。F550EXRでは49通りであったオート撮影時のパターン認識は、新たに被写体の動きを検知する要素が加わったことから99パターンへと増加している。

photophoto 背面液晶は3型(約46万画素)

 GPS関連機能も強化された。F550EXRでは非搭載であった電子コンパスが搭載されたほか、再生画面に各種ランドマークとそこまでの距離と方向をオーバーレイ表示する「ARランドマークナビ」を備えた。ランドマークは世界各国の約100万件を収録しており、海外旅行時に近隣の観光名所を探すといった使い方もできる。

photo 右がARランドマーク利用時

 そのほかにも、1920×1080ピクセルのフルハイビジョン動画撮影や継ぎ目のない360度パノラマ写真を撮影できる「ぐるっとパノラマ360」、5種類の色彩表現を楽しめる「フィルムシミュレーション」、フル画素(1600万画素)で最大8コマ/秒の高速連写機能などを備える。

 サイズは103.5(幅)×59.2(高さ)×32.6(奥行き)ミリ、約215グラム(バッテリー、メモリーカード含む)。付属バッテリー「NP-50」利用時で約280枚の撮影が行える。本体カラーはブラック、レッド、ホワイト、シャンパンゴールドの4色を用意する。

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