ソニーは8月24日、デジタルカメラ「α65」を10月中旬より販売開始すると発表した。ボディのみとズームレンズ「DT18-55 F3.5-5.6 SAM」を同梱したズームレンズキット、「DT50-200mm F4.5-5.6 SAM」も同梱したダブルズームレンズキットが用意され、いずれも価格はオープン。実売想定価格はボディのみが9万5000円前後、ズームレンズキットが10万円前後、ダブルズームレンズキットが12万円前後。
エントリークラスに位置づけられる製品ながら、半透明(トランスルーセント)ミラーを用いたフルタイムAFや有効2430万画素“Exmor”APS HD CMOSセンサー(センサーサイズは23.5×15.6ミリ)など、同時発表されたミドルクラス「α77」と多くの共通点を持つモデル。
撮像素子は上位モデルとまったく同様で画像処理エンジンも同様に「BIONZ」を組み合わせるが、AFセンサーは15点(3点クロス)のタイプが搭載されており(α77は19点/11点クロス)、連写速度も最高10コマ/秒(連続撮影優先AE時。α77は同条件時で最高12コマ/秒)となっている。ISO感度は100〜16000で、約2.5〜4.5段分の補正効果を持つイメージセンサーシフト式の手ブレ補正も備える。装着したレンズに応じて、周辺光量低下/倍率色収差/歪曲収差を撮影時に自動補正する機能も用意されている。
ファインダーはα77と同じく有機ELを利用した0.5型EVFで、解像度はXGA/235.9万画素相当。視野率は100%で視野角は33.3度。表示パターンの切り替えもα77と同様に可能で、ヒストグラムや水準器との同時表示など、5パターンから表示を選択できる。アイポイントは約27ミリ(最終光学面から)に設定されている。
動画撮影についてはAVCHDとMP4の2形式に対応する。AVCHDはAVCHD Ver2.0に準拠しており、1080p(1920×1080ピクセル、60p)での記録も行える。フルタイムAFはもちろん動画撮影に機能するほか、P/A/S/Mの各露出でマニュアルフォーカスによる撮影も行える。ピクチャーエフェクト(絵画調HDR、ソフトフォーカスなど一部を除く)を適用しての動画撮影にも対応する。
3型(92万画素)の背面液晶はα55と同様の下ヒンジタイプのバリアングル式で手前に180度、液晶が前面にむいた状態から約270度左に回転する。ボディデザインはα77に似ているが、素材はエンジニアリングプラスチック(α77はマグネシウム合金製)で、α77のような各所のシーリングによる防じん・防滴配慮処理も施されていない。また、上面のサブディスプレイもα65には設けられていない。
そのほか撮影機能としてはDレンジオプティマイザーや11種類のデジタルフィルター「ピクチャーエフェクト」、6種類のクリエイティブスタイルなどの機能を備える。記録メディアはメモリースティック(PROデュオ、PRO-HGデュオ)、SDメモリーカード(SD/SDHC/SDXC)。ボディサイズは132.1(幅)×97.5(高さ)×80.7(奥行き)ミリ、約622グラム(バッテリー、メモリースティックPROデュオ含む)。
製品名 | α65 |
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形式 | レンズ交換式デジタルカメラ |
レンズ | ソニーAマウントレンズ、ミノルタ/コニカミノルタαレンズ |
撮像素子 | 有効2430万画素“Exmor”APS HD CMOSセンサー(23.5×15.6ミリ) |
静止画サイズ | 6000×4000、4240×2832、3008×2000(以上3:2)、6000×3376、4240×2400、3008×1688(以上16:9)、12416×1856、5536×2160(以上スイングパノラマ)、7152×1080、4912×1080、1920×1080(以上、3Dスイングパノラマ) |
画質モード | RAW、RAW+JPEG、JPEGファイン、JPEGスタンダード |
動画記録方式 | AVCHD、MP4 |
動画サイズ | AVCHD:1920×1080(60p/28Mbps、60i/24Mbps、60i/17Mbps、24p/24Mbps、24p/17Mbps)、MP4:1440×1080(30fps/12Mbps)、640×480(30fps/3Mbps) |
フォーカス | TTL位相差検出方式 |
測距点数 | 15点(3点クロス) |
フォーカスモード | オートフォーカス、マニュアルフォーカス |
AFモード | シングル(AF-S)、オート(AF-A)、コンティニュアス(AF-C) |
フォーカスエリア | ワイド(オート、15点)、ゾーン、中央固定、ローカル |
その他AF機能 | 動体予測(AF-A、AF-C)、フォーカスロック、アイスタートAF、AF補助光、追尾フォーカス |
露出制御 | 1200分割ライブビュー分析測光 |
測光モード | 多分割測光、スポット測光、中央重点平均測光 |
露出制御モード | AUTO、発光禁止、AUTOアドバンス、シーンセレクション、スイングパノラマ、3Dスイングパノラマ、連続撮影優先AE、動画、プログラムAE、絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアル |
露出ブランケット | 1枚/連続撮影、ずらし量:1/3、2/3ステップ、3枚 |
ISO感度 | ISO100〜16000、AUTO時は100〜1600 |
ファインダー | 0.5型XGA OLED電子式 |
総画素数 | 約235万画素 |
視野率 | 100% |
倍率 | 約1.09倍(50ミリレンズ、無望遠、視度-1m) |
視度調整 | −4.0〜+3m |
アイポイント | 最終光学面から約27mm |
液晶モニター | 3型(92万画素)TFTエクストラファイン液晶 |
角度調整機能 | チルト:手前180度、回転:引き出した状態で左に270度 |
シャッター | 電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター |
シャッタースピード範囲 | 1/4000〜30秒、バルブ |
フラッシュ同調速度 | 1/160秒 |
連写枚数 | 最高約10枚/秒(連続撮影優先AE時)、Hi:最高約8枚/秒、Lo:最高約3枚/秒 |
連続撮影可能枚数 | 連続撮影優先AE時:RAW13枚、RAW+JPEG11枚、JPEGファイン17枚、JPEGスタンダード18枚、連続撮影時:RAW13枚、RAW+JPEG11枚、JPEGファイン18枚、JPEGスタンダード18枚 |
ストロボ | 自動ポップアップ内蔵式 |
ガイドナンバー | GN10(ISO100・m ISO100換算) |
手ブレ防止機構 | センサーシフト式(静止画撮影時)、電子式(動作撮影時) |
インタフェース | USB、MDMIミニ |
マイク | 内蔵ステレオマイク |
バッテリー | NP-FM500H |
撮影可能枚数 | 約510枚(ファインダー利用時)、約560枚(液晶モニター利用時) |
サイズ | 約132.1(幅)×97.5(高さ)×80.7(奥行き)ミリ、約622グラム(バッテリー、メモリースティックPROデュオ含む) |
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