そのほかの機能としては、露出や感度、ホワイトバランスのブラケット機能、シャッタースピード最大3段分の効果を持つボディ内手ブレ補正、画質の傾向を切り替えるピクチャーモード、5種類の比率を選べるマルチアスペクト、最大2コマの多重露出、AVCHDによるフルHD動画モードなどを搭載する。
画像に特殊効果を加えながら撮る「アートフィルター」は全6種類に対応。E-P3の全10種類に比べると少ないが、RAWで撮影すれば付属ソフトによる現像の際に全10種類の効果を適用可能になる。E-P3にある電子水準器は、残念ながら搭載していない。また縦横センサーが非搭載のため、縦位置で撮影した画像を自動で回転表示することはできない。
上位機E-P3に勝る部分としては、連写スピードが挙げられる。E-P3の秒間3コマに対して、E-PL3は秒間4.1コマに対応。さらに手ブレ補正をオフにした場合には、最大で秒間5.5コマまでスピードアップする。
撮像素子には、E-P3と同じく4/3型有効1230万画素のハイスピードLive MOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「TruePic VI」で、最高感度はISO12800をサポートする。ISO800くらいまでは高感度ノイズはあまり気にならずISO1600でも実用レベルだ。初期設定では、シャープネスがほどよく強調された見栄えのする画質が得られ、好みに応じてシャープネスや彩度、コントラストなどを細かくカスタマイズすることもできる。
E-P3に比べて一部の機能が省かれているとはいえ、画質やAFレスポンスに大きな違いは見られず、E-PL3はコストパフォーマンスの高い製品に仕上がっている。大きくてクリアな有機ELの表示とタッチパネル操作を重視するならE-P3を、携帯性のよさとバリアングル液晶の利便性を優先するならE-PL3を選びたい。
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