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» 2011年09月06日 08時30分 UPDATE

本気で遊べる“ナノ一眼” ペンタックス「PENTAX Q」 (1/4)

そのスモールサイズが注目されることの多いPENTAX Qだが、使い勝手や機能も「このサイズでここまでやるか」ってくらい凝っている。まさに、本気で遊べる“ナノ一眼”なのだ。

[荻窪圭,ITmedia]

 PENTAXって昔からときどき超ユニークなカメラを作るメーカーなんだけど、今回はもう大ヒット。コンセプトも面白いし、デザインも楽しいし、使い勝手や機能も「このサイズでここまでやるか」ってくらい凝ってるし、「PENTAX Q」というネーミングも最高にいい。

 「遊びこそ本気で」というけれども、PENTAX Qはまさに本気で遊んでるカメラなのだ。

photo 単焦点レンズ「01 STANDARD PRIME」をつけたPENTAX Q。ほどよくメカッぽくてとても小さいのがポイント

コンデジ用撮像素子でもここまで撮れる

 PENTAX Q(以下 Q)はコンデジ用撮像素子(1/2.3型の裏面照射CMOSセンサー。有効画素数は1240万画素)を採用した超小型ミラーレス一眼である。ナノ一眼と銘打たれている。

 Qのボディはおそろしく小さくて軽い。下手なコンデジよりも小さくて軽い。コンデジはボディの中に沈胴したレンズを収納するスペースが必要なのだけど(そうじゃない製品もあるけれど)、Qにはそれが不要だから。その分レンズをつけたときの奥行きはあるのだけどそれもまたミニチュアカメラっぽくていい。

photo 大きさ比べをしてみた。Qの後ろにいるのがハイエンドコンデジ代表ということでキヤノンのPowershot S95。。S95もかなり小さいんだけどね。右はマイクロフォーサーズ代表ということで、LUMIX DMC-G3をおいてみた。撮像素子サイズが全然違う

 Qは小さいのにおそろしく本格的である。コンデジサイズなのにストラップは両吊り対応で、レンズの真上にアクセサリシューまでついている。電子ダイヤルも持っている。PENTAXはコンデジのOptio、デジタル一眼レフのKシリーズ、デジタル中判の645と3つのラインアップを持っているが、Qの使用感や機能はK-rに近い。まさにミニチュアの一眼だ。

photophoto 1〜4まであるクイックダイヤルと、何かと話題のメカっぽく飛び出す手動ポップアップ式内蔵ストロボ。ただし、収納した状態でストロボを使うこともできる。「01 STANDARD PRIME」レンズなら収納状態でもケラれずに撮れる

 感心したのはレスポンスの良さ。Optioより明らかにサクッと起動するし、メニュー操作も快適でサクサクと設定を変えられる。だから……ボタンが小さくて押しづらいことを除けば、撮っててしごく快適なのである。残念なのは液晶モニタのクオリティくらい。悪くはないのだが、ここまでするならもうワンランク上のものを搭載して欲しかった。

 まあボディや機能については何度も紹介されているので、作例をメインに見ていこう。使ったレンズは本体付属のF1.9 単焦点レンズ(01 STANDARD PRIME)のみ。35ミリ換算で約47ミリ相当というスナップ用レンズだ。これがまた軽くていい。1/2.3インチという小さなコンデジ用撮像素子であることを考えると、このくらい明るいレンズが欲しい。

 撮影モードはAUTOのほかにP/A/S/M、そしてSCN(シーンモード)とBC(ボケコントロール)。

 というわけで作例を見ながら。

photophoto 左がP(プログラムオート)、右がAUTO

 オートで撮った方は風景と認識され、少しだけ彩度が高めになっている。ディテールの描写には不自然さがなく、なかなか優秀。

 次は森の中。AUTOだとシーン自動認識で「森(フォレスト)」と認識されて、ほどよいしっとり感に。森の中はホワイトバランスや露出がずれやすく、たいてい露出オーバーになるものだがこれはいい。これは感心した。

photo AUTO

 基本的な作例をもうちょっと見ていこう。Qにはさまざまな撮影パラメータがあるが、注記しない限り、ハイライトとシャドウ部の補正はオンで、ディストーション補正もオンというデフォルトの状態で撮っている。

photo 猫が動いてもいいようISO感度を800に上げ、絞り優先AEで。1/1600秒 F1.9 ISO800
photo プログラムオートでマクロ撮影。1/1000秒 F3.5 ISO125
photo 積み上がった酒樽。シャドウ部をちょっと締めたいと思ったので、シャドウ補正をオートからオフに切り替えて撮影。1/80秒 1/125秒 F1.9

 シーンモードを使って撮ったものも2パターンほど。

photo 氷宇治金時。料理モードにして+0.7の補正をかけて撮影。縦横検出機能を持ってないのが残念。室内なので少しISO感度が上がってる。1/60秒 F1.9 ISO640(サムネイルは画像処理ソフトで90度回転させています)
photophoto
photophoto ペンタックスではおなじみのペットモード。自動的に高速連写モードとなりISO感度が上がってシャッタースピードを早めに維持し、AFは自動追尾。あくびから素顔に戻る様子が面白いのと、予想以上に写りがよかったので4枚掲載。1/200秒 F3.2 ISO800

 正直にいうと、今までOptioシリーズを毎年のように触っているのだが、写りに、とくにヒット率に不満があった。でもPENTAX Qは違った。予想以上に安定した写りを見せてくれる。これはよい。

photo 上面から。右手側のモードダイヤルと電子ダイヤルが使いやすい。シャッターボタンは多少グラつくが、ストロークがしっかりあって感触は悪くない。ただレンズが少し右よりなので手が大きい人だと右手が窮屈かも
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