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「あの写真」を捜す苦痛から解放されるための方法デジカメ画像を死蔵させない管理と保存(1/2 ページ)

» 2011年09月09日 08時30分 公開
[ITmedia]

 デジタルカメラの時代になって、カメラユーザーの撮影枚数は増え続けている。フィルムも現像もいらないデジカメは、メモリカードの容量増加も伴って数百枚の画像を一度に撮影できるし、それをPCに取り込めば、フィルムのようにカードを買い足さなくてもいいし、「撮影してPCに保存する」だけなら現像代も不要なので、ついつい撮影枚数は増えてしまう。

 そこで問題になってくるのが、PC内にたまりにたまった画像の処理だ。単に撮影した画像をPCに保存するだけでなく、いかに大量の画像を管理するか、ここではその方法を検討してみたい。

OS標準でも工夫次第で便利に管理

 デジカメの画像をPCに取り込むもっとも単純な方法は、カードやカメラをPCと接続し、WindowsならExplorer、MacならFinderを使って、コピー&ペーストやドラッグ&ドロップなどでメモリカードからHDDの任意のフォルダにコピーすることだ。

 この方法の場合、画像を保存するフォルダ名は自由に設定できるし、どのフォルダにどのように保存するかは、そのつど決められる。個人的には、日付・イベント名や撮影場所などのキーワードをもとにフォルダを作成しておくと、のちのちの検索性が良くなるのでおすすめしたい。

photophoto Windows 7では、メモリカードやカメラを接続したら表示される画面から、任意のソフトで画像を取り込むこともできるし、フォルダを開いて画像の転送ができる(写真=右)、Windowsのインポートダイアログ。あらかじめ設定しておけば、次回からは1クリックで取り込みが行える(写真=右)

 フォルダ名につける日付は「20110101」といったようにソートや検索しやすいよう規則性のある付け方をするといい。「2011\01\01 食事会」という形で、「年」「月」「日付+イベント名」といったようなフォルダ分けの仕方もあるだろう。この辺りはそれぞれの使い方次第で適した方法を見つけるといい。

 このやり方は、すべて手動であることが問題だ。1回ごとに手間がかかるので、面倒になる人もいるかもしれない。例えばWindows 7では「画像とビデオのインポート」機能が搭載されており、画像の撮影日ごとにフォルダ分けして保存してくれるほか、ファイル名を自動で変更してくれるので、「イベント名+連番」といったファイル名を簡単に設定できる。

 取り込まれた画像は、WindowsのExplorerのサムネイル表示やMac FinderのCover Flowなどでそのまま画像を管理することは可能だ。OS標準の機能でもデジカメ画像の管理は十分できる。ポイントはフォルダ分けで、分かりやすく、分類しやすいフォルダづくりを心がければ、管理性はかなり高くなる。

photo Windows 7のExplorerのサムネイル表示。サムネイルサイズは変更可能で、これだけでも十分視認性は高い

 最近のWindowsやMacでは、ファイルやフォルダの検索機能が強化されており、フォルダ名から検索もすぐ行えるし、ファイルのプロパティからも検索ができるので、例えば画像のEXIF情報のうち、カメラの機種名で画像を検索する、といったことは可能だ。

photo Explorerから、ファイルに埋め込まれたテキストを使って画像を検索できる
photophoto ファイルに埋め込めるプロパティ。タイトルや件名、星による評価などが設定できる(写真=左)、EXIF情報も検索キーワードとして利用できる(写真=右)

 同じ日、同じ場所で撮影した画像であれば、日付で作成したフォルダに保存し、フォルダ内の画像をすべて選択したうえで右クリックの「プロパティ」から「タイトル」「件名」「評価」「タグ」「コメント」のいずれかを追加しておけば、さらに検索性が向上する。

 Macの場合、特にFinder側にこうした機能はないが、iPhotoを使うことで、画像の閲覧、管理、検索、編集が一手に行える。一般的な用途であれば、iPhotoで十分まかなえるだろう。Windows 7の場合は標準搭載ではないが、マイクロソフトの「Windows Liveフォトギャラリー」があり、これを利用することで、画像の閲覧、管理、検索、編集がさらに便利になる。

photophoto iPhoto。イベントごとに分類して表示したり、フォルダを関係なく、画像をすべて一覧表示も可能。画像の中の顔を自動で検出して人物で検索したり、地図をベースに撮影場所から検索したりもできる
photophoto Windows Liveフォトギャラリー。フォルダでの分類、画像の一覧表示、顔検出による検索、撮影場所からの検索といった機能も搭載する
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